狂犬くんと狂犬ちゃん4【今日俺】

狂犬147匹 ページ3

・





放課後






SHRを受けずに1人で走って校門を出る



指定された倉庫に向かって


止まらずに走る






すると



「おーっと待ってたよ」


『ｯ……こんにちは』



曲がり角からニヤニヤと出てきた灰色軍団こと開久の生徒数名



『わざわざお迎えですか』



「逃げられたら困るんでねぇ」



『……逃げないよ、あんた達相手に』





そう言うと、生意気だな、と言われる





『ちょっと…！離してよｯ』



不意に両腕を掴まれる




「女だからって侮るな、って言われてんだよ」


『……相良さんの命令？』


「よく分かってんじゃねぇか」





そう言って下品に笑う下っ端






『他の人には…手ェ出さないでよ』


「あ？そりゃ、お前の態度次第だろ」



『だからこうやって大人しく着いてきてるんでしょ…』








名前は知っているものの




来たことの無い…来る機会なんて普通に生きてたら無いような廃倉庫




『ｯ……いた…』




壁に打ち付けられるように投げられる




「その手錠で自分の手繋げ」



『……』






投げられた手錠で自分の手とパイプを繋ぐ






『……相良さんはどこ』


「お前が知ることじゃねぇよ」


『……教えて』



「っるせぇな！」





ガンッと顔の横を足が通る






相良さんは一向に来る気配がない




『相良さんを連れてきてｯ！』



「黙ってろって言っただろうが」

「相良さんなら早川京子の方に行ってるぜ」









『京、ちゃん……？』

狂犬148匹→←狂犬146匹

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す