狂犬くんと狂犬ちゃん3【今日俺】 (ページ7)

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狂犬103匹ページ7

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ｶﾞｧｧｧｧｧｧｧﾝｯｯｯｯｯｯ

めんどくさい人に絡まれ続けて心身ともに疲れたのでそろそろエスケープしようかと考えていた時に

1年生の廊下から大きな音が聞こえる

何事かとひょこっと覗いてみると

そこには襲われている女の子

襲っているのは……

『ヘルメットバット……？』

いやいやいやいやいやいやいやいやいや

突っ込みたいところだらけだけど
とりあえず助けないと

『待って待って！何してんの……』

「あぁ？んだよ！てめぇ！！！！」

どんな凶悪な子かと思ったら顔は少年

そりゃつい最近まで中学生だったもんな…

「無視かよ！！！！」

襲われていた女の子を庇うように帰して

ヘルメットバットの前に立つ

『……それ、授業どうしてんの？』

ごめんって、つい聞きたくなったの

だってバット巻いてるし…ヘルメット……

「俺が質問すんだよ！

お前、赤坂理子と有栖川Aって女ｧ知ってるか」

『え、』

あぁ、これは名乗らない方がいいパターンのやつか

でも理子ちゃんも危ない目に合いそうだし

『有栖川Aでぇす』

いつぞやのみっちゃんのように右手を上げて自己紹介をする

「！！！へぇ、お前がこの学校で1番強ぇっていう女番長さんかぁ」

なに、私そういう設定なの

「決闘じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」

『やだよ』

「！お前！どこ行くんだよ！！！」

そんな、ヘルメットバットとまともにやり合いたくない

逃げ足はみっちゃんに鍛えられて自信があるんでねぇ！

そんなことを考えながら渡り廊下を猛ダッシュ

すると目の前に剣道部の人？

「あら、有栖川さん、どうしたの？」

『山口先生！？』

「待てや、有栖川ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ！」

『先生も逃げて！』

そう言ったにも関わらず

何故か突っ込んでいく山口先生

その頃理子ちゃんの耳にもそれは届いていたらしく

「赤坂さん！！！」

「どうしたの？」

「有栖川さんが！襲われてる！」

「え！？」