狂犬くんと狂犬ちゃん3【今日俺】

狂犬102匹 ページ6

・



『はぁ……』



することもなくフラフラと校庭を歩いていると



『あれ、佐川くんとみっちゃん？』




その周りにいる1年3人が気になり早足で2人の元に向かう



ﾄﾞﾝｯ



『へ？？』



目の前でみっちゃんに押し出された佐川くん



『ちょちょちょ、待って！！！』



あっという間に袋叩きにされる佐川くん



『待てって……言ってんでしょうが！！』



3人のうち、1人を蹴飛ばす



すると理子ちゃんもやって来て
理子ちゃんと2人で1年をボコ……成敗する



『みっちゃん……あんたねぇ…』


理子ちゃんと私がくるっと振り返ると

ﾑﾆｭ


『あ…みっちゃ……理子ちゃん落ち着いて！』


「三ちゃんの……ばかぁぁぁぁぁ！」


あぁ……飛んで行ったみっちゃん


詐欺師とかどーとか叫びながら怒って行ったみっちゃん




もう何が何だか……



そう思いながら歩いていると

「有栖川Aさぁん」

『え？』


振り向くと制服を着崩し、ガムを膨らませては噛んでを繰り返す1年生



「俺の女にならねぇ？」


『あ、遠慮しまぁす』


そう軽くあしらうと


「じゃあ俺とタイマン張って俺が勝ったら付き合ってよ」


『はぁ…なんでこうも今年の1年は血の気が多いかな』



そう思いながら殴りかかってくる1年を避け


『も〜、私喧嘩とか好きじゃないんだって』



顔面の目の前で蹴りを止める



『はい、私の勝ちね』


「ｯﾁ」



舌打ちをして去っていく一年坊主

狂犬103匹→←狂犬101匹

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す