狂犬138匹 ページ43
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翌日
『はぁ……』
あの後病室に戻ることも出来ずそのまま家に帰った
あの後いとーくんから電話がかかってきて
「Aちゃん!?家!?大丈夫!?」
家に電話を掛けてきたのに、家に着いたかと問うてくるいとーくん
大丈夫だから、心配ばっかかけてごめんね、と言うと今度からあんな行動を取らないように、と忠告された
今日はいとーくんは病院に行って検査を受けてから学校に来るらしい
『あれ……佐川くん』
「あ!Aさん!!」
駆け寄ってきて、おはようございます!と元気よく挨拶をしてくれる
『こんな所で止まってどうしたの?』
「いや…今日もあれなんだな、と」
教室の扉の前で立ち尽くしていた佐川くん
指さす先には黒髪みっちゃん
その手には本が握られて………………ん?
「え、Aさん!?」
つかつかとみっちゃんに近寄っていく
『ねぇ、みっちゃん?』
「あ!有栖川さん、おはようございます」
そう言って嬉しそうにニコッとするみっちゃん
違和感しかないぞ……
『みっちゃん、それ何読んでるの?』
「東大への道、という本です!」
『それ、逆向きだよ?』
「……え、あ、あれぇ、寝不足だからですかねぇ」
目が泳ぎまくりのみっちゃん
『はぁ……何企んでるの?』
みっちゃんの前の席に座ってみっちゃんを見る
「企んでなんてありませんよ!そんな!」
『ふぅん…ま、良いけど無理はしないでね』
そう釘をさして自分の席に帰る
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くりーむぱん(プロフ) - なーなー@今日俺#最高かよ。さん» ありがとうございます! (2019年2月12日 20時) (レス) id: 655e3d0b42 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺#最高かよ。(プロフ) - 番外編までお願いします! (2019年2月11日 19時) (レス) id: 81356d4d41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くりーむぱん x他1人 | 作成日時:2019年2月10日 12時