狂犬くんと狂犬ちゃん3【今日俺】 (ページ42)

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狂犬137匹ページ42

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突如現れた相良さんはニヤニヤと病室に居る私たちを見渡す

「いやぁ伊藤と今井を病院送りにしたら

開久のトップに返り咲いてよォ

お礼を言おうと思ったらお2人お揃いみてぇで」

その言葉を言う時も私の目だけは見ない相良さん

「三橋はツッパリやめたらしいしなぁ？」

「は?」

まだその事実を知らなかった今井さんは驚きを隠せない

「……これで終わりだと思うなよ」

「やめとけって

骨、治りかけてんだろ?
またへし折っちゃうぜ？

……ま、文句あるなら開久まで」

そう言ってピリピリした空気を残して病室を出ていく相良さん

『……ｯ』

「Aちゃん！」「Aさん！？」

3人の制止も聞かず勢いよく病室を出る

『……相良さんっ！』

灰色の制服を追いかけ、病院から出た所でやっと腕を掴む

「……何、そんなにボコられたかったか？」

『違います！』

聞きたいことはいっぱいある

『相良さん……あの告白、まだ有効ですか!!!!』

いっぱいあったはずなのに出てきた言葉はそれで

「は……？」

『あ、や、そうじゃなくて…

まだあの時の相良さんに戻る可能性は…ありますか？』

「はっ、何を言うかと思えば……

んな可能性、ねぇよ」

それだけ冷たく言い放って腕を振り払い

去っていく相良さん

そんな相良さんを追いかけることは出来なかった