狂犬くんと狂犬ちゃん3【今日俺】 (ページ5)

今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:258,062 hit

狂犬101匹ページ5

・

その後また屋上に向かう

『だからぁ…いとーくんはちゃぁんと面白くて真っ直ぐでいい人だよ』

そう説得しても俯き微動だにしない

挙句、みっちゃんは大笑い

「俺の時代が来た！おい！A！お前だけじゃないんだぞ！」

はっはっは！と大きく笑うみっちゃん

どうぞ、私のも持ってってください

「俺はやるぜ理子。今までの俺の悪いイメージを打ち破り人気を保ち続けるぜ！」

『うん、頑張れ。うん、ボロ出さないように』

「そうね……それじゃあ三ちゃん、いいこと教えてあげる

三ちゃんは暴力振るったり卑怯な手を使ったりするからいけないの

絶対に一年生とかと喧嘩しちゃダメよ？」

理子ちゃん、それ無理な約束のやつ

すると横から「もしかして……」と聞こえる

「京ちゃんも実は俺の事つまんねぇとか思ってんのかな……」

ううん、大丈夫、京ちゃんと居る時のデレデレいとーくんは世界で1番面白いよ

あれ、慰めになってない？

「伊藤ちゃんはね、つまんなくていいの！

真っすぐなのがいい所なんだから」

『理子ちゃん慰め方下手くそだね！？』

人のこと言えないけどさｯ！

大笑いしながら屋上を出ていくみっちゃんとその後を追う理子ちゃん

『とにかく！いとーくんはそのままでいいんだよ？』

そう言って、生きた屍のようないとーくんを置いて屋上を出る

次は元気だったら良いなぁ