狂犬くんと狂犬ちゃん3【今日俺】

狂犬100匹 ページ4

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新学期




私達は無事3年生になりました



さてここで私の悩みを聞いてください




なぞの有栖川ブーム(？)

とにかく新入生の粘りがすごい


「Aさんｯ!!好きです！」


『ごめんなさい』


「かれし！居ないですよね！？」


余計なお世話じゃ



『とにかく！私は付き合う気はありません！』


元々断るのが苦手で遠回しに断っていたけど
もうそれじゃ追いつかず……



『はぁ…なんでこうも私に何人も』


休憩時間も休憩できないので屋上に逃げる



「三橋、東大って頭良くねぇと入れねぇんだぜ」

「じゃあ今日から毎日徹夜だな」

『うん？？私の疲れは無視かな』

「モテモテ自慢は聞きとーない！！！」



謎に怒られ屋上から出て教室に戻る



すると廊下に1年生が大勢



「なんで1年坊は廊下に群れるかねぇ」


「えー！もしかしてあの人が三橋さんじゃない？」

「え、あれ、Aさん？めっちゃ可愛くね？」



……うん、早く帰りたい


軟高の頭のみっちゃんは新入生の間でも有名らしく、廊下に出ている1年生から黄色い声が聞こえてくる



なんっで私まで……




ルンルンなみっちゃんは廊下で踊り出すし


私達は歩きづらいし


ほんと何事……




『はぁ……』



すると、いとーくんがみっちゃんみたいに面白くない、と声が上がる


いとーくん、つまんない事ないよ、大丈夫

あなたは私の癒しだからね



「伊藤さ〜ん！つまんなくてもいいですよー！」


『いとーくんはつまんなくないから、大丈夫だよ』

そう言っても聞かずにフラフラと歩いていくいとーくん




いとーくんは割と気にするんだから、そういうの、

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