狂犬くんと狂犬ちゃん3【今日俺】 (ページ29)

今日:33 hit、昨日:0 hit、合計:258,082 hit

狂犬124匹ページ29

・

放課後

理子ちゃんと商店街を歩いていると

「これはこれは、理子さんとAさんではありませんか」

『あ、今井さん』
「今井くん！」

「だから今井さん、速いっす」

またもや今井さんに置いていかれたらしい谷川くんが後ろから出てくる

「お２人は今からどこへ？」

『茶店ですよ』

「おっと、ではご一緒させてもらっても？」

「迷惑ですから今井さん」
「何を言うんだ！谷川！」

相変わらずのやり取りをする今井さんと谷川くん

『別に私は良いですよ』

「私も構わないわよ？」

そんなこんなで4人で茶店に向かう事に

『マスター、お団子ある？』

「お団子?!いや…置いてないんだ、ごめんね」

『そりゃそうか……』

どうしてもお団子が食べたかったのに…

結局4人ともレスカを頼むことに

『ところで、今井さんたち何してたんです？』

「野暮用、ですよ」

「する事ないからブラブラしてただけだよ」

『あ、なるほど』

そろそろ俺の事、好きになりましたか？と理子ちゃんに詰め寄りまたまた振られる今井さん

平和だなぁ……

ふと窓の外を見ると

会いたかった人の姿が見えたような気がした

『ｯ……！』

「Aちゃん！？どこ行くの！？」

勢いよく立ち上がり茶店から出る

『……相良さん、』

見間違いだったのか

相良さんの姿はどこにもなかった