狂犬くんと狂犬ちゃん3【今日俺】 (ページ14)

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狂犬109匹ページ14

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「俺の女に手ぇ出してんじゃねぇ」

「お、俺の……女？」

ドギマギする理子ちゃん

おっと…邪魔かな、と思いゆっくりその場を動こうとするけど足が痛くて思うように歩けない

「あとなぁ！可愛いAまで傷つけやがって…歩けてねぇじゃねぇか！」

『あ、うん、大丈夫だからね？』

いとーくんの方に視線を向けるとこっそりこっち側に回ってくれて

さっきみたいにスっと助けてくれた

『やぁ…死ぬかと思った～』

「ばか！！行くなって言ったのに！」

ついにいとーくんまで過保護化……

ヘルメットバットの野郎の方を見るとみっちゃんは金属の棒で応戦していた

「テメェの話なんか聞くか、バァァァァァカ！」

目眩で立ち上がれないのかズルズルと足を滑らすヘルメットバット

『ねぇ、ヘルメットあんまり意味なかったねあれ』

「え、うん、そうだね

三橋の敵じゃぁ無かったな」

『みっちゃんの方が卑怯だし強いもんなぁ』

するとヘルメットバットの叫び声が聞こえる

『ん……と、まじか……』

なんとみっちゃんは唐辛子類をヘルメットの中に入れ、ガムテープでぐるぐる巻きにしていて……

容赦ないな、この人…

その後、理子ちゃんとみっちゃんは廃工場を出ていき

私達も少ししてから廃工場を出た

足が痛いだろうから送っていく、といとーくんに言われたものの

『ううん、大丈夫大丈夫！』

そう言って一人で帰ることにした

また絡まれ体質が発動するとも知らずに