狂犬くんと狂犬ちゃん【今日俺】

狂犬47匹 ページ49

その瞬間

みっちゃんのパンチがクリティカルヒット


白原富夫さんはかるーく5､6メートル飛んでいった


そのあと気絶したふりをした白原さんを掴んで

無理やり立たせて、アッパーをまたもやクリティカルヒットさせるみっちゃん


うん…今度は高さがありますねぇ…


「二度と千葉に来るんじゃねぇｯｯｯ!!!!!」


そうだね、生徒さん達…ウンウン

分かるよ、ジョンはどこ行ったんだって話だよね


まあもう関わることないし…なんと思われてもいいんだけど


そう思いながら倒れてる白原さんの元に駆け寄る


意識がないのかあるのか知らないけどとりあえず叩き起こそう


『起きてぇ〜』

べしべしするとうっすら開く目

あ、おきた

そう言おうとした瞬間

「…際どいけど大丈夫？」

『へ？』

目線の先を見るとしゃがんで居たからか

短パンの隙間から下着が見えそうになっていた


『ぬぉ……みっちゃん達には内緒だからね』

こってり絞られてしまう


「……で、なに？」

『うん、あのねなんであの時私の事倒さなかったの』

そう聞くと、何言ってんだこいつみたいな顔をされる

『いやだってさ、みっちゃんも今井さんも谷川くんもやられたんだよ？


そんな人達が私ごときに勝てないわけないじゃん』


ちょっと頑張れば男女の力の差が出てきて

あのまま続ければ私は負けてたはず


「別に、特に意味なんてないよ

君が強かったんじゃない？」

『それはないでしょ』

「実際強かったからね」

『う〜ん、そっか、ならいいや』

「え、何もしないんだ、敵討ちとか」

『あー、したい気持ちはすごいんだけど』


みっちゃんに2回もボコられて鼻血ダラダラでその上、私に急所蹴りあげられるなんて不憫でしょ


『や、まって』

「は？」

『開久の人にはさらに酷いことしたんでしょ？』

そう聞くと…まあね、と帰ってくる

『よーし、じゃあちょっと失礼します』


そう言うと目をぎゅっと反射的に瞑る白原さん


「ｯた！！」









『ふふん、私のデコピンは強いからね』

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