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狂犬46匹 ページ48

似顔絵がそっくりすぎたのか

案外あっさり見つかった紅………白原さん


逃げ出すことが出来ない白原富夫さんを

河川敷の方に連れて歩く


全然話さない白原富夫さん

かと思えば重々しく口を開く


「……何人だ、何人連れてきた」

「見ての通り、俺とこいつらだけ」

いえい、とピースをするといとーくんに

コツンとされる


「はぁ?笑わせんなよ」

『笑ってないじゃん』

「Aちゃんは黙ってよう」

酷い、いとーくん


『あ!ちなみにジョンは柴犬だよ』

「聞いてないんだけど……」


白原くんだって知りたいかなって


「今日逃げたら逃げ足世界一の称号をお前に譲るぜ」

なにそれ、要らない


「はっ、笑わせんなよ」


他の奴らと自分では格が違うと言い張る白原さん


ごめんね、ジョンの写真どこやったっけ?って気にしすぎてあんまり聞いてなかったや


「千葉辺りで強いからって世界に通用すると思ってんじゃねぇ!!!!!!」


白原さんがみっちゃんに殴りかかった瞬間


バキッ ビリビリ


みっちゃんのおなかから出てきたジョンの写真


呆然とする白原さん


うんうんそれが普通の反応だと思うよ


でも私たちはここで打ち合わせ通り


『ひどいっ、白原さん…ッ!』

「弟が一生懸命作ったのに…」

「なんてことを…!」


「…は?」


そうそう、その顔が見たかったんだよ


するとタイミングよく

「白原くん酷い!!!」

と生徒の皆さんが駆け下りてきた

思ったより人数多いな…すご…

「いや待て待て!こいつらを助けてないし、見ろよこの格好!どう考えても悪い奴らだろ!」

『まって、私のは普通だからね?ちょっと腰にまいてるトレーナーがチャラついてるだけで…これだって別に悪いわけじゃないからね!?』

「おだまり」

『はい』

みっちゃんにしーってされる


白原さんが必死に説得…?弁解…?するも

「酷い」「見損なった」「最低」

そんな声が響き渡る


「テメェら…そういうエンディングか」


そう呟くと白原さんは近くに落ちていた瓶を

割って、私たちに向けて突きつける


『んぬぁ!?瓶だって奥さん』

「やだねぇ」

そんな感じで呑気にいとーくんと話す


「俺がどんなに怖ぇ人間か……思い知らせてやる!」


破片を持って突っ込んできた白原富夫さん


その腕を軽く捻って、スっと避けるみっちゃん



その様子を見守る私といとーくん

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なーなー@今日俺#最高かよ。(プロフ) - くりーむぱんさん» ありがとうございます! (2019年2月12日 21時) (レス) id: 81356d4d41 (このIDを非表示/違反報告)
くりーむぱん(プロフ) - なーなー@今日俺#最高かよ。さん» 髪の毛、目の色ともに薄めの茶色です!!ほんとうにありがとうございます! (2019年2月12日 7時) (レス) id: 655e3d0b42 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺#最高かよ。(プロフ) - くりーむぱんさん» すいません!!今描いているんですが、主人公ちゃんの目と髪の色って何色ですか? (2019年2月11日 20時) (レス) id: 81356d4d41 (このIDを非表示/違反報告)
くりーむぱん(プロフ) - なーなー@今日俺#最高かよ。さん» えぇ!!!?いいんですか!?ぜひお願い致します! (2019年2月10日 13時) (レス) id: 655e3d0b42 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺#最高かよ。(プロフ) - くりーむぱんさん» 私も今度主人公ちゃん描いて良いですか!? (2019年2月10日 12時) (レス) id: 81356d4d41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くりーむぱん x他1人 | 作成日時:2019年2月1日 10時

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