狂犬くんと狂犬ちゃん【今日俺】

狂犬41匹 ページ43

鈍い音と共にドサッと

地面に倒れ込むみっちゃんといとーくん


背後にいた2人は

持っていた角材を用済みとでも言うように

投げ捨てた


『ｯ…みっちゃんといとーくんに何してるの！』

「あれ、あの時の子じゃん」

『…その2人から離れて』


何されるかわからない、あの人たちの闘い方は

えげつない。わかってる。

でも……

『2人を傷つけたのは許さない』

そう言うと

「そんな怒ると可愛い顔が台無しだよ？」


煽ってくる東京ヤンキーのリーダーみたいな奴


「A…逃げろ…」

「Aちゃんに…手ぇ出してんじゃねぇぞ…」

「えぇー？なになに、大事大事されてるの？」

『……その2人にも手ぇ出すんじゃねェよ』

「そんなこと言っていいのかなぁ？」

そう言うと同時に


手を掴まれそうになる


『…ｯ触んな』


腕にリーダ格が少し触れた瞬間


「おい」

「やっと見つけたぜ…Aから手ぇ離せ」

『…片桐さん、相良さんｯ』



東京ヤンキーの後ろにズラっと灰色軍団




灰色軍団の中にはボロボロになった

東京のうちの1人


『相良さ…ん……ｯ』

「待っとけ」



すると

東京のヤンキー2人はしばらくして


急に走り出した…走り出した！？


「追え」

片桐さんの言葉を合図に一斉に走り出す灰色軍団



『私も行かなきゃ』


そう言って走り出そうとすると


「よし…行くぞ」
「おう」


みっちゃんといとーくんも走り出そうとしていた


安静にしてないと、その言葉はみっちゃんといとーくんのニヤってした顔によって

口から出てくることは無かった

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