狂犬くんと狂犬ちゃん【今日俺】

狂犬30匹 ページ32

その日の放課後

『あ、今日本屋寄るから別々で帰るね』

「また用事？」

『うん、ごめんね〜？あ、そこの爆竹アホ男にも伝えといてね』


みっちゃんは全くもって話を聞いてないみたいなので伝えておいてもらう





『ありり…？』



なんかビクビクしながら歩いてる男の人

少しだけ気になったのでついて行ってみることにした


倉庫の方へフラフラ歩いていく男の人


えぇ、髪の毛結んでおいて正解だったパターン？


倉庫の中に入って行ったので中をこっそり覗くと

『あらぁ、あれは灰色軍団…』


でも相良さんは居ないし、片桐さんも居ないので


下っ端ちゃんたちかぁ…下っ端ならいけるかな


その男の人は潤一と言うらしく…

お金をたかられてる…なるほど、だからビクビクしてたのね


『はぁ…しゃあないなぁ』


そう呟いて


『あれぇ、ここどこだろ…………あれ、なぁにしてるの』

効果音が付きそうなくらいの笑顔でわざとらしく言う


「あ？？マブイねぇちゃんじゃぁん」

「まて、こいつ…この間軟高の伊藤たちと一緒にいた…」

『あれれ、バレてるぅ〜』

私に気づいた灰色軍団の下っ端さん達は

さっさと逃げていく


「覚えとけよ」


いかにも雑魚が言いそうな言葉を吐き捨てながら……



「怖かったぁ…」

『ほら、しっかりしないと…もうお金なんて渡しちゃダメだからね』

「は、はい！」


そう言って本屋に向かった

狂犬31匹→←狂犬29匹

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す