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助けた話 ページ8
ウェハースを子供に買ってから十数年が経った。あれ以来あの子とは一度も会って居ない。
俺はもう立派な社会人だ。
整体師の資格を取れた俺は高校で働いている。
高校生が整体に通うなんて、なかなかないことだが、最近は整体師を雇う高校も多い。
そうヒーローを目指す子が多いこの時代だからだ。
ヒーローを目指すということは一般より個性を多く使う。個性にも色々あるが物によっては体の負担が大きい子が居る。
身体を壊せば俺のような職の奴らの仕事だ。
高校生のうちに変な癖が付いてほしくはない。
仮に治癒の個性を持つ先生が居たとしても人によっては柔軟性が悪くなる時もある。そんな時も俺らの仕事だ。
そう、なんやかんやで仕事はある。忙しい。
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作者名：終着点 | 作成日時：2017年9月23日 16時
