話をして兄さん (ページ13)

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「かっちゃん…っ！！！」

………かっちゃん？俺の真横を走り抜ける子供はどっかで見た顔だなぁ。
…まて！そっちは危ない。

『おい！あぶなっ…』

何故……鞄が空を舞ってるんだ

先ほどの子供が投げたのか。敵に鞄を投げるなんてよく考えたな。

その行動は自身の手の内を明かさないためか

それとも

元々内も外も何もないからとった行動かは

わからなかった

『クソが…！！！』

次は子供自体が空を舞う。確かにカバンのおかげで俺たちと敵に距離ができたのは確かだがお前が攻撃受けたら意味ねーだろ。

元々、あんな敵に触れられても操ればいいだけの話なんだ。先程は個性であろう液体…泥を操っただけなんだぞ。…体内の血を操って仕舞えばこっちのものだったんだ。

『チッ……』

助け出した子供を後ろに押し俺は走った。

落下する前に下へと滑り込こめたが腰に鋭い痛みが走る。
予定がずれただろ！！怪我をする予定など無かったのに