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ちょっとだけヒーローが助けやすい状態を作ってやろうと思って前に出たが
その子の顔を見たら
そりゃじゃダメだと思った。
そんな顔見たらヒーロを待つなんてできなくなるだろ。
ダメだ冷静になれ。俺はヒーローじゃない。
免許は持ち合わせていない。
……あくまでもヒーローの手助けだ。
ほらヒーローの手助けって庶民の義務だろ。
ヒーローとやらが来るまで時間稼ぎぐらい許されるだろ。
あんな、助けてって顔したやつ見過ごせない。
周りを無視して的に近づく俺に
敵が何かを言おうとするが
そんなことは、どうでもいい
『アイスなんて操んの…初めてだわ』
溶けてしまったアイスを適当に開け液体になったアイスに触れる。この量は短い槍一本作るのが精一杯だな。
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作者名：終着点 | 作成日時：2017年9月23日 16時
