Memory of youth（HiB短編集）

・ ページ7

・






そっか、


そうだよね、









雄登くん、本命の子と付き合えたんだね









おめでとうって、ちゃんと言ってあげなきゃ









龍我「……A？」






「ん、？」







龍我「あれ、なにかの間違えだよ」






「、もういいの」









「雄登くんが幸せなら、
おめでとうってちゃんと言わなきゃ」









それくらい、しないと、

……私は雄登くんの妹みたいな存在なんだから









龍我「A、、、」






でも、体は素直で
目に涙が溢れてくる





「雄登くんのこと、ずっと好きだったの、」







「ただの妹だって思われたくなくって、
苦手な勉強も頑張ってここの学校受験して」






「やっと、高校生になって。
ちょっとぐらい、私のこと女の子として見てくれるかなって、、」









1度でたらとまらない涙









龍我「うん」









龍我は無言で私の背中を撫でてくれながら
話を聞いてくれる









「失恋、しちゃったわたし、」







生まれて初めての甘い甘い恋は、

生まれて初めてのほろ苦い失恋として幕を閉じた




・

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す