Memory of youth（HiB短編集）

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ユキ「じゃあね」



「ん、ばいばい」









ユキは電車通学だから
徒歩通学の私とは途中でさよなら


今日は明日の入学説明会に向けての準備があるから、1年生の私たちは早めに帰ることが出来て。







ちょっと、寄り道でもしてから帰ろうかな、


あ！雑貨屋さんで
ユキの誕生日プレゼント、買って帰ろう！








足を、家の方向から反対に向けて
再び歩き出した







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・







「こんにちは！」


・「こんにちはー」






来たのは、近所にある小さな雑貨屋さん




レトロで、今どきのおしゃれなお店とは少し違う









そんなここが私は昔から大好きなの









それにここのオーナーさんは、
ウチのおばあちゃんの友達だから顔見知り


だから、たまにちょっとだけ
値引いてくれて安く売ってくれるんだよね







おばあちゃんとオーナーのキミコさんには、
本当に感謝しかない









「ん、これにします！これください」







カバンにつけることができるクマ

誕生日によってクマの色が違うようで、
ユキは……水色だ








・「じゃあ、ちょっと値下げしとくねー」


「ありがとう！」









お財布から1000円を出して、
お釣りを受け取る







「また来ます！」


・「ユキちゃんにもよろしくね」


「はーい」






んふふ、ユキ喜んでくれるかな、
私はルンルンな気持ちで家路を歩いていた








でもこの後、こんなことが起きるだなんて。









・「ねぇ、お嬢さん？」




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