Memory of youth（HiB短編集）

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ん、




あ、待って、今、何時？


早く学校行かなきゃ、！！！








目を開けると見慣れない景色







それとともに独特な消毒の匂いがする

あぁ、私今保健室にいるのか









優斗「大丈夫？」




頭の上の方からいつも出す大声じゃなくて、
本当に小さい声、だけど男の子っぽい声が聞こえた






「ゆうと、」





ゆっくり体を起こして目に入るのは、
あからさまに心配してる顔の優斗



椅子に座って……
私のこと待っててくれたのかな、なんて。



こんな時に、自惚れしてしまう








「ごめんね、迷惑かけちゃって、」




優斗「俺なんもやってないから」




「んーん、優斗はいっぱいやってくれてるよ。」






今日、たまたま気がついただけで
今覚えばたくさん私に、優しさをくれた








「いつもありがとう」





優斗「なんだよ急に。寝ぼけてんのか？」






「寝ぼけてないし、！ゴホッ、」




優斗「大丈夫かよ、」




優斗がかけよって、背中をさすってくれる




「ごめん、」





声を出そうとしても、喉が痛いし
何より頭にすぐガンガンと痛みが襲ってくる




ん、ちょっとおしゃべりしすぎたかな、






優斗「もう授業終わって、先生が目が覚めたら帰っていいって。一緒に帰ろう？」




「でも優斗部活は、」





優斗「いつも真面目に練習してるおかげで、
A送るためって言ったら先生も許してくれた。
だから今日は行かなくてもいいの」




「そんな、」





大事な練習時間まで奪ってしまった、









優斗「俺じゃない方がよかった、かな？」




苦い顔をして、私の顔をのぞいてくる優斗








「そういう事じゃなくて、！
……優斗の練習時間まで削っちゃって、」





優斗「何言ってんだよ。大切なマネージャーいなきゃこっちも練習に集中できねぇよ」








大切な、マネージャー。。。



大切って言ってくれて嬉しい気持ちもある反面、
やっぱり、私はマネージャー止まりで女として見られていないんだと、悲しい気持ちもあった








優斗「早く元気になってもらわないと、
野球部のエースも困っちゃいますよ」








でも、優斗の笑顔を見たらそんなことはどうでも良くなる


優斗の笑顔は、不安とか嫌なこととか
なんでも吹き飛ばしてくれるの







「ん、早く治します」



優斗「よし、荷物持ってきてあるからもう帰ろ？」




「うん」





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