Memory of youth（HiB短編集）

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先生「xを求めるには、
2a分の−b±√b²−4acで＿＿＿＿＿。」





夏祭りのことを考えていたら
いつの間にかお弁当も食べ終えた午後の授業






説明する先生に向かって

小さい声でわかんねーよっていいながら、
黒板を見つめる優斗









綺麗な目に、鼻筋が通った高い鼻
横から見える綺麗な顎のライン





その横顔は気にすれば気にするほどドキドキしてくる要素だらけで、








なんか、“好き”って言葉じゃ収まらない









暑いからなのか、優斗のことを考えすぎたのか、
顔が熱くて両手で頬を包む







あっ、つい……









優斗「ね、顔赤いけど大丈夫？」






つんつんって。
小声でいいながら、隣からシャーペンでつつかれた









「う、ん、大丈夫、！」








急に話しかけられたから、？
謎に緊張しちゃって声が少し裏返った








優斗「本当にー？笑」







「大丈夫だって！
ほら、優斗は授業聞かないとついていけなくなっちゃうよ？笑」








優斗「うるせー。笑

……本当に気分悪かったらすぐ言えよ？」







「うん、」








私の頭をわしゃわしゃすると
すぐまた黒板と向き合い始めた








髪の毛、グシャグシャになっちゃうじゃん！
とか、そんな言い訳もする暇もないぐらい。

ほら、また胸がキュンとする









だめだ、私、本当に優斗が好きだ、








無邪気に笑う笑顔も
少年みたいに遊ぶ姿も

時に見せる、大人っぽい顔も。









胸が破裂しそうなくらいドキドキする……。








先生『はい、プリント配るぞー』




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