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手作りクッキー ページ9

*



今日もまた通常授業。
先生の話に耳を傾け、板書をノートに書き写す。
隣は気持ちよさそうに眠ってらっしゃってます。
この際ひっぱたいて起こしてあげようかな、



いつものようにうちのノートを写す気なんだろう。
まあその分ジュースとか奢ってもらえるからいいんだけど。



最近お昼休みになると隣のクラスの友達がよく東雲くんとご飯を食べるようになった。
これまた派手髪で青とグレー半々の髪。
うちは最初見た時びっくりして箸を落としてしまったほど。



そんなこんなで授業が終わり、その青髪の人がいつもの様にやってきた。
そしてお弁当を広げて食べている彼ら。



彰人「お前も来い。」



…えぇ?そんな急なことあります?
ほら青髪の人、頭の上に?マーク浮かんでるよ。



『あー…はじめまして?』



「どうも。」



『園沢Aです。どうぞよろしく。』



「青柳冬弥です。」



「『…。』」



いや気まづすぎる。いきなり初対面の人とご飯を食べるなんて恐れ多い。
気にせず食べることにしよう。鞄からお弁当を取り出し、デザートのクッキーもその横に置く。



青柳「…この香り。まさかクッキー?」



『正解、よくわかったね。昨日焼いたんよね。』



彰人「へぇ。そんな趣味あったとはな。」



『趣味っていうか、食べたかったから焼いた感じ?』



青柳くんはうちが作ったクッキーに釘付け。
ご飯まだ食べてないけど…まあいいか。



『良かったらどうぞ。お口に合わなかったらごめんね。』



青柳「…!いいのか?」




その問いに頷くと青柳くんはクッキーを1つ手に取りそのまま口の中へ。
すると目がキラキラ…しているような気がする。



青柳「美味い。」



『ほんと?よかった。』



うちも折角だし食べることにし、クッキーを口に入れようとした。…が、そのクッキーは東雲くんに奪われ食べられた。



彰人「ふーん。お前にもこんな才能あったんだな。」



『うちのクッキー…!東雲くんのバカ!返して!』



昼休みの間言い合いは続き、青柳くんはその間にうちのクッキーを平らげてしまった。
とてもいい笑顔で美味しかったと言われたもんだからまた作ってこようと心に決めた。

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みお(プロフ) - コメント失礼します。こはねちゃんは冬弥くんのこと青柳くん呼びですよ。 (2022年4月7日 19時) (レス) @page27 id: 861da81337 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 続きを…続きをお恵みください…!!最高です! (2022年3月20日 0時) (レス) @page27 id: d75c322bc5 (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも - コメント失礼します!何というか、ドストライクです…(語彙力)文の区切り方や言葉選びで雰囲気が伝わってきてとても読みやすいので一瞬で読み終わってしまいましたw更新頑張ってください!(主人公ちゃんと同じテストの点で運命を感じた…)長々失礼しました (2021年11月28日 22時) (レス) @page21 id: 65bc4a3600 (このIDを非表示/違反報告)
milky*(プロフ) - ぴのさん» 心温かいコメントありがとうございます!その言葉がとても励みになります…!私なりのペースで更新していくのでよろしくお願いします! (2021年7月21日 0時) (レス) id: 57a5bc1702 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの - とっても面白くて一気に読んでしまいました!!更新ほんとに楽しみにしています!! (2021年7月20日 23時) (レス) id: 175a7d62d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:milky* | 作成日時:2021年7月16日 22時

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