クズの子 (ページ7)

今日:12 hit、昨日:12 hit、合計:80,641 hit

タイトルページ7

『………おはよ』

JK「うん……おはよう」

『今日はオフだよね？』

JK「うん。だからヒョン達はまだ寝てると思う。僕達、今日は早起きだね」

『そうだね、どっか行く？』

JK「どっか？」

『そう。デートしようよ。』

JK「いいよ。」

コーヒーを片手に、Aはスマホを触った。

JK「………Aは小さい頃誘拐とかされなかった？」

『え？』

JK「あっ、ごめん、」

ただ立っているだけなのに

ただのAなのに

別次元にいるような、別世界にいるような

絵に描いたような姿のAに、グクは単純に疑問が浮かんだ

大人のAは美しい。なら子どものAだって美しい。可愛いだろう

そんな美しい子どもがいたら、誰でも誘拐してしまうだろう

というか、Aのご両親は？兄弟は？

Aの幼少期の写真とか、見たことない

聞いたこともない

あれ、僕何も知らないんじゃ、

『俺ね、誘拐された事あるよ』

JK「えっ」

Aはおちゃらけた様に笑って言った

『グク、当たり前って顔してる』

JK「あ、そんなつもりじゃ、」

『ううん、攻めてるわけじゃなくてさ。逆に動揺する人なんていないから』

JK「………じゃあ、他に知ってる人はいるの？」

『あー、その、……』

セフレ、とグクの耳元で囁いた

そしてAは顔を背けた

JK「」

ああ、そっか

だよな、そうだよな。

だって昨夜あんな事してたもんな。

俺達には見せないような、甘ったるい顔してたもんな。甘えてたもんな

そりゃ言うよな。

JK「皆んな、動揺しなかったの？」

忘れてたのに、忘れようとしてたのに

『うん。可愛かったんだろうね～って褒めてくれた』

JK「Aはそれでいいの？」

『え？』

『………あー、別に慣れたかな。昔からだったし』

JK「昔から？」

Aは一瞬首を傾けた後、コーヒーを一口飲んだ

『そうそ。そん時9歳だったんだけどさ』

『俺、ショジョ卒業したの』

JK「__________＿＿＿＿＿_は？」