クズの子 (ページ23)

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タイトルページ23

JK「…………何があったの」

『うぅ、うぇっ、ぁ、』

JK「変な声だすなーー」

何でいるんだよ、とか

俺の事嫌じゃないの、とか

聞きたい事はいっぱいあるのにグクに会えた事が嬉しくて

『抱きしめて………』

って言ってからグクは「甘えたかー？」とか馬鹿にしながらも子供をあやすかのように俺の背中をトントンと一定のリズムで叩いてくれる

______________

『………ごめん』

「何が？謝るなよ」

『や、…なんとなく、別に』

「………そ。」

『ねぇ、何でいたの？』

「待っていてほしくなかった？」

『いや、会えてクソ嬉しい』

「ほんと顔に似合わず口悪いな。しかも喜んでんのかい」

『…………だろ？俺の顔綺麗だよな』

少し間を開けてからはにかんだAは、この世のものとは思えない美しさだった

ゴクリ、とグクは息を呑み込む

「……………お前、宿舎に帰らず何してんの」

『あ？あー……』

「女の子の所？」

ちょっと嫌味を込めて言ってみた

どうせそうだろうと思ってた

『や、俺女性恐怖症なんだよね』

「………………え？」

「うん、モテる俺罪だろ？ㅋㅋ」とかおちゃらけて言うAを期待していたグクはまん丸な目を更に丸くした

『ちょっとさ、昔話、付き合ってくんない？』

道路の端にちょこんと座ってちょいちょいと手間なくA

いつもなら絶対に弱音なんか吐かないA

そんなAのプライドを壊すには、先程の出来事は充分過ぎたのだ