クズの子 (ページ11)

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題名ページ11

『誰ですか～？貴方達』

憂鬱

憂鬱な日だ

朝はグクと喧嘩しちゃうし嫌な事思い出しちゃうし、タバコ吸ったら気持ち悪くなったし。

変な男達に絡まれたし

深くフードを被って、ポケットに手を突っ込んだ

(マネヒョン呼ぶか？それとも警察…)

「はーい、携帯没収～」

『あ？』

「やだやだ、そんな可愛いおめめで睨むなよっ」

『っ！』

言葉と合わせて男にデコピンをされ、挙句の果てには手を握ってはスマホを取られた

その衝撃で、フードは取れてしまった

「あ、コイツAじゃね？」

「お、………本当だ」

「写真で見るより何倍も美人だな」

男はサラリ、と肩まで伸びた、緑のかかった色の金髪を触る

そして、目、鼻、唇、と品定めするかのように触っていく

『…俺は男ですよ。』

「まあ、男もありだよな。こんな美形なら」

「コイツほんとに男かよ？ゴールデンボールついてる？」

(何だよゴールデンボールって。金玉って言えよ。ち○こって言えよ)

「あっ、俺さ、Aのある変な噂知ってんだよ！」

「変な噂？」

逃げようかと考えたけど、後ろにも前にもガタイのいい男。逃げれるわけねえな…

どうするか…、と男たちの話なんて聞いてなかった

.

.

.

「Aがさぁ、男とヤってるって話！！」

『…………は？』

「ぶっ、ははははははㅋㅋㅋんなの嘘に決まってんだろ！！」

「流石にきめえよ！」

「マジなんだって！兄ちゃんの知り合いが処理してもらった…♡とか言ってたんだよ！」

『そんなのデマですよ？今から撮影あるので、帰ってもいいですか…？』

「………」

俺が声を発すると、あたりは静かになった

馬鹿なこいつらはデマだと信じてるし、ボロが出ないうちにここから離れたい

「………まあ、嘘かも分かんねえしな」

『え、』

グッ、と頬を掴まれて、強引にキスされた

「うわ、やべ、コイツめっちゃ柔らかい唇！」

「は？マジか、俺もー」

『んぅ、あっ』

「あ、喘いだ」

『！！』

「感じてんの？きっしょㅋㅋ」

『ち、違います、』

「ふ～ん、ま、お前の気持ちなんてどーでも良いけど。」

『え、いやっ、わっ、』

男たちは俺の手を掴んで路地裏に連れて行った

「あの噂本当かもな」

「だろ！疑いやがって～」

『……』

これから、どうなるのだろうか。

大きな声でも出しときゃよかったのか？

そしたら、ああはならなかったのか？