#.2 ページ10
-山田side
着いた先は寝室で、ドアを開けるなりベッドに向かって放り投げられる。
ボスッと鈍い音を立ててベッドに突っ込んだ俺の上に素早く伊野尾ちゃんが跨る。
山｢何すんのさ…！んっ…。｣
抗おうとした俺の唇は彼によって塞がれて、厭らしい音を立てる。
どれだけ暴れようとも、俺の上に跨った伊野尾ちゃんはあの細さからは想像出来ない力で俺を押さえつける。
3歳差というのは、やはり大きな差であるらしく、俺はキスで勝てた試しがない。
今回も例に漏れず、あっという間に力が抜けて、反抗らしい反抗もできずにベッドに沈む。
そんな俺を見て伊野尾ちゃんは満足気に微笑むと、ベッドの横にある棚からソレを取り出した。
山｢伊野尾ちゃん…何…それ…？｣
伊｢ん？これ？見たらわかるでしょ。首輪。｣
ニッコリという効果音が良く似合う笑顔を俺に向ける。
山｢…どうするの？｣
伊｢決まってるでしょ。お前につけるの。逃げ出さないように。俺だけ見てるように。｣
山｢何言って…。｣
伊｢恋人なら当たり前でしょ？自分を見てほしい。自分だけを見てほしいって思い。｣
伊野尾ちゃんの目は、何処か俺じゃない虚空を見つめていて、正気とは思えなかった。
慣れた手つきで俺に首輪をつける彼が怖くて、抵抗もできずされるがまま。
そんな俺を見て、伊野尾ちゃんは嬉しそうに俺の頬を撫でた。
伊｢可愛いなぁ。怯えてるとこも、俺に従順なとこも…。｣
怖いけれど、そんな伊野尾ちゃんも愛おしい俺も相当彼に溺れてるらしい。
目の前で微笑む彼に縋るように手を伸ばし、耳元で
山｢慧も俺だけを見てくれる？｣
と囁くと、
伊｢当たり前だろ。涼介。｣
やっと名前を呼んで貰えた嬉しさも、彼から与えられた激しい口付けの中に埋もれる。
周りから見たらおかしな俺たちの関係も、自分たちにとってみたら、とても幸せな関係。
2人で手を絡め合いながら、夜に堕ちていく。
end.
#.1-.ar×ym[甘]→←#.1-いいから黙ってろ.in×ym[狂]
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涼慧光圭Loveとびっこ - 応援してます!頑張ってください｡リクエストです→いのやまでドSないのちゃんと映画館の立ち見席で人に見られる緊張と戦う山｡を見てみたいです! (2017年9月10日 13時) (
レス) id: 0385bf1606 (このIDを非表示/違反報告)
すずすけ - ひかやまみたいです！光くんが涼介くんの事を好きすぎて狂っちゃう奴をお願いします！更新頑張ってください！ (2017年1月9日 15時) (レス) id: eab9fb8861 (このIDを非表示/違反報告)
青い鼻(プロフ) - ありやまで電車のなかでシちゃうていう感じがいいです！山ちゃんはツンデレで (2016年12月29日 2時) (レス) id: 6e3f8d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
種(プロフ) - や ま だ は る かさん» リクありがとうございます。なるべく早めに更新させていただきます。 (2016年12月20日 5時) (レス) id: 8e8a34623a (このIDを非表示/違反報告)
種(プロフ) - 彩華さん» リクありがとうございます。なるべく早めに更新させていただきます。何か、ご希望のシチュとかありますか？ (2016年12月18日 17時) (レス) id: 8e8a34623a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：種 | 作成日時：2016年11月13日 9時
