失声症の妹。

失声症の妹 ページ7

貴方 side


何故、失声症になったのか聞かれた時なんて答えようか迷ったが素直に



貴〈大切な人を守る為です〉



答えると少し驚いたようなそんな顔をした




頼んだ品も無くなり社に戻ろう、と兄様が言ったので会計をしてからうずまきを後にした




社に戻ると一番最初に聞こえたのは




敦｢た、助けて下さい！愛夏さんっ！｣


敦くんの悲痛な声

その後ろには




与｢何だい敦ィ？まだあるよ｣

ナ｢敦さん！次は此方をお願いしますわ！｣

鏡｢きっと似合う｣



とスーツやら背広やらを持った女性陣が


敦｢もう勘弁してくださいよォ！｣


と逃げるも呆気なく捕まってしまう



表情で苦笑いしながらも何故こんな事をしているのか聞くべく国木田さんの所へ行く



ﾄﾝﾄﾝ


貴〈何でこんな事してるんです？〉


国木田さんの肩を叩き此方を向いたのを確認してから手帳に綴った



国｢あぁそれはだな…乱｢パーティがあるからだよ｣そういう事だぁ！待って下さい！俺はまだ仕事がっ！｣


今度は国木田さんが連れて行かれた


残った私は乱歩さんに聞く



貴〈パーティは皆で行くんですか？〉

乱｢そうだよ〜｣

貴〈乱歩さんは衣装決まったんですか？〉

乱｢まだぁ〜。面倒臭いんだもん。最後でいい！｣



スラスラと会話が成り立つ。何故かって？乱歩さんとは手話で会話するからだ

乱歩さんは普通に話すけど私は手話で対応する。書くよりこっちの方が楽だし



何て思っていると後ろから肩を叩かれた



振り向くと兄様が


太｢次は津島ちゃんみたいだよ｣



という声と同時に与謝野女医達に捕まった

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