【岩泉一】 その女、邪魔なんだけど。

邪魔　34 ページ35

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　 体育館裏から聞こえる声








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　 屋上で話し合った私達はあの場で別れた








　 私はあまり気が乗らないのでそのまま体育館裏でサボろうとしたのだが…









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＿＿＿＿＿『胡桃って女』






＿＿＿『あぁ、そいつだよ』









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　 数人の女子の声がする








　 なに、胡桃ちゃんの名前？






　数人の女子が何故か胡桃ちゃんの名前をだす



　

　 私はあまり気配を悟られない様にその場に近付くとその内容が聞こえてきた。





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＿＿＿＿『彼奴さ、まじなんなわけ？』




＿＿＿＿『いや…てかさ岩泉ってAと付き合ってたんじゃなかったの？』





＿＿＿＿『だから横取りしたんだって。』







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　 "横取り"


　
　 はたしてその表現が当てはまるだろうか




　 けど何故かしっくりきている私




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＿＿＿＿『とりあえずさ、最近あの子イキってるんだから…









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　 ＿＿＿放課後呼びだそうよ』








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　 ……あぁ









　 私って本当に最低なのかな？









　 それとも悪魔が私をその理想の人間に仕立て上げてるの？








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　 こんな話を聞いた直後






　 心のうちでそれを望んでるなんて









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　＿＿なんて卑怯なんだろう。









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貴方)「…最低ッ…」








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