逃避 6 ページ8
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〔水曜日 放課後〕
及川)「岩ちゃ〜ん、そんな機嫌悪くしないの〜」
岩泉)「…………るせぇ」
その日は朝からかなり不機嫌だった岩泉
及川も中々機嫌が直らない岩泉にどう接していいか分からずにいた。
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だが原因は何となく想像がつく。
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及川)「Aちゃんの事でしょ?」
岩泉)「分かってたら言うな…」
そっぽを向きながら窓側の夕陽に照らされたグランドを見る岩泉
そこには何やら楽しげに笑い合うAと女子がいる…
及川)「本当に何もした覚えないわけ〜? なんかこう…Aちゃんが嫌がる事とか…」
岩泉)「ねぇよ。」
及川)「無理矢理襲ったとか」
岩泉)「んなわけあるか?!(怒)…ってゆうか…その逆だ…」
及川)「………は?」
"逆"…その言葉を理解出来ない及川だったが次の言葉で思い知らされる。
岩泉)「…彼奴にキスやら手を繋ぐやら俺はした事はねぇ…だから何で避けられるかわかんねぇんだよ…」
その言葉を聞き、勢いよく立ち上がる及川。
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及川)「い、岩ちゃんそれ本気で言ってるわけ…?…!」
岩泉)「…あ?…あぁ…」
及川)「だ、だ、だって…付き合ってもう3ヶ月経つのに未だに手を繋ないだ事もないって…!?」
"ありえない"と言う言葉で全否定される。
岩泉)「あのなぁ…俺はお前みたいに女子にキャーキャー言われて彼女にいい笑顔振り撒くほど器用じゃねぇんだよ…」
及川)「…あぁ…俺…Aちゃんが岩ちゃんにこんな事した理由何となく分かった気がする…」
先程とは違い"自分は大きな間違いをした"と言い張る及川
だがそんな事を言われても当の本人が分かってなくては意味がない。
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岩泉)「な…何なんだよ…?」
及川)「それだよ、それ。」
鋭く見つめ自分に向けられる人差し指。
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岩泉)「…あぁ?」
及川)「…あのね、岩ちゃん…
そりゃ付き合って3ヶ月も経つのにキスも手も繋いだ事ないってさすがにAちゃん可哀想だよ?
しかも岩ちゃん…俺が見る限りことごとくAちゃんの誘い断るし…結構当たりキツいし…」
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岩泉)「そ、そうなのか…?」
及川)「そうだよ!?絶対ッ…!!!」
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だが何故か心の中では妙に納得していた。
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緑の白猫 - まさかの岩泉が彼女に嫌われる…良き! (2021年2月22日 16時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
みずたまみさき - 押してダメなら引いてみろってやつですかね!!?? (2019年2月5日 1時) (レス) id: 88a569b2f9 (このIDを非表示/違反報告)
夜璃(プロフ) - マジ最高 (2018年3月23日 23時) (レス) id: dde58539fe (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - ラストの部員の反応が面白かったです!w (2016年11月30日 19時) (レス) id: a4c5e7b839 (このIDを非表示/違反報告)
加減乗除。(プロフ) - 私だったら彼氏(岩ちゃん)にこんなことされたらもう泣きますね。後、もう別れる (2016年8月21日 19時) (レス) id: 2b00816c42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーか | 作成日時:2014年8月22日 2時