幻想のゲーム (ページ9)

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７話最後のメンバーページ9

「おや？これはこれは、お二人とも楽しそうにお喋りですか？私も混ざってもよろしいですか？」
　そう声をかけてきたのは先程の片眼鏡の男――オルフェウスだった。
「げっ……オルフェウスのおっさん……」
「はい？貴殿は機械いじりの才はあれど人を見る目はないようですね」
「はぁ！？機械いじりだけじゃないからな！他のことだってできるよ！？」
「そこですか？レイズニックさん、ワタシの知る限り貴殿とは男性に対する継承ですよ」
「おい！！それをもっと早く言え！僕がそういうの知るわけないでしょ！？」
「それはそれは、恐ろしく愚かですね」
「それは言い過ぎじゃない！？」
　あぁ……この人たちはなんて幼稚なんだろう……
　なんて思いながらも、このような雰囲気の中に自分がいるのは初めてのことで少し……ほんの少しだけ楽しいと感じた。
　そんなことを考えているワタシも二人のように幼稚なのだろう。
「おい、ここは遊びに来た奴しかいないのか？」
　変な感じがした。戦場にいた時のような感じ。
　殺気が後ろからジリジリと伝わってくる。
　声をかけられるまで気が付かなかった。
「……その姿……あなたもワタシと同じですね？グルカ兵……でしたっけ？」
「ワタシと同じ? (・・・・・・・)つまりお前も雇われ兵ってことか？」
「いえワタシは、誇りを持って国のために戦っております。」
　少し、嫌味を込めてそう告げると男は「そうか……」とだけ言った。
「なぁなぁ！勝手に会話に割り込んで来といてボクたちは無視か？！まずは名前をな乗れよ！ちなみにボクはトレイシー・レイズニック！機械技師をしてるんだ！」
「…………。」
「彼女はめんどくさいから早く名乗った方がいいですよ？それとも、雇われ兵さんは名前を名乗ることすら億劫ですか？」
「そんなわけないだろ。俺は傭兵、ナワーブ・サベダーだ。」
　レイズニックさんは雇われ兵に対して手を差し出し「これからよろしくな！」と笑ったが。雇われ兵はそれを無視してどこかへ行ってしまった。
「……そういえば、そろそろパーティーの時間ですね。ワタシはクロードさんを呼んできます。」
「切り替え早！」