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4話 ルール ページ5
ワタシはクロードさんを指定の部屋へ運んだあと、自分の部屋へ戻り、唯一の荷物を取りだした。
銃剣付き小銃……
ワタシには何もないと思ってましたが、貴方だけはどうも手放せませんでしたね……。
トントンと扉を叩かれた。
「準備は終わったかしら？ 早く来てちょうだい！」
その声は、クロードさんのものだと、何となくわかった。
「面白いものを見つけたのよ？ でも階段上にあって、私の足じゃ行けないの。だから貴方が連れて行ってちょうだい！」
「…………すみません、これから部屋に置かれているルールブックを確認するので……」
「あら、それなら私が歩きながらでも説明するわ！ 来る途中暇で読んでいたから覚えてるの。だからお願い一緒に行きましょう？」
少しだけ迷ったが、困ってるなら助けるべきだと思い、ワタシはクロードさんの車椅子を引いて、彼女の言うところまで向かった。
「ルールは簡単よ、毎日私たちは日記を書かないといけないらしいわ、一週間後のゲームまでずっとよ」
「あとはそうね……ゲーム以外での他の参加者への暴力、他の参加者との交流を拒む……この他にも何個かあったけど、貴方はそのどれもを破りそうにないから別にいいわね」
「それはつまり……ワタシは今のものなら破りそうだということでしょうか？」
「ふふっ、貴方ってば考えすぎだわ！」
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作者名：Ann | 作成日時：2023年11月3日 21時
