幻想のゲーム (ページ2)

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1話荘園ページ2

全てが終わった。
　ワタシは昨日まで戦地だったそこに、膝をおろしゆっくりと呼吸をした。
「(ワタシは……どう生きればいいのでしょう？ )」
　知らない。知らないのです。
　戦争以外の生き方を知らないから、どうすればいいかが分からないのです。

　にゃぁ、と猫の鳴き声が聞こえた。
「おや、ここはご飯がないですよ……」
　猫に触れようとする手が勝手に引っ込む。
　ワタシに彼女たちに触れる資格があるのだろうか？
　そんなことで迷っていると、猫は一通の手紙を落とした。
「(エウリュディケ荘園……ゲームに勝てばワタシに欲しいものをくれる？ )」
　欲しいものなどないワタシに欲しいものをくれるとは……面白いことを言いますね。
　ワタシは立ち上がり身体に着いた土を払う。
　いいでしょう。エウリュディケ荘園、貴方からのゲーム受けて立つとします。
　ワタシの欲しいものを求めに行きましょうか。

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