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しばらくしてビーチへ向かえば、Aとヒメカが楽しそうに海辺を歩いているのが見えた。
鬱が駆け寄り2人に花火を渡す。
その光景をぼーっと眺めていると後ろからショッピに肩を叩かれた。
syp「チーノ、今がチャンスや、仲直りしてこい」
ci「仲直りって……だから喧嘩してへん」
syp「ヒメカー」
ショッピは俺の言うことを無視してAの隣にいるヒメカを呼んだ。
ヒメカは眉をひそめてこちらへ歩を進める。
ショッピにほら、と促されるままヒメカと入れ替わるようにAのもとへと向かう。
その途中ですれ違うヒメカに怪しげな目を向けられながらも、重い足を引きずる。
近くまで来るとAは海をキラキラと眺めていた。
ci「…A」
『あれ？チーノ？』
少し驚いた表情を浮かべるAを直視できないままさらに近くへと歩み寄る。
Aが鬱から貰ったであろう花火を渡してきた。
ci「ええの？」
『うん』
ci「ありがと…A、体調とか大丈夫なん？」
Aに貰った花火に火をつけながら尋ねるとAは少し呑気な声で大丈夫だと返事をした。
その様子を見て思わず安堵のため息をつく。
ci「しばらく意識なかったから…」
『あはは……ごめんごめん』
まったく、何故こんなにも呑気でいられるのか。
『こうやって話すの、なんか久しぶりだ』
ci「ん…せやな」
少しの沈黙を破るように囁くAに緊張を覚え、素っ気ない態度になってしまう。
チラリと横目でAを見れば酷く落ち込んだ顔をしていたので思わず目を見張る。
ci「え、どしたん？そんな顔して」
『酷いな…別になんでもないよ。』
ci「いや絶対何かあるやろ」
じろりと睨むAになんとなく、初めて話しかけた日のことを思い出しつつも、詰めるように尋ねる。
Aはほんの一瞬押し黙った後、溜息をつきながら話した。
『チーノさ、私のこと嫌いになった……？』
不安げに話すAに思わずはぁ！？と声が出る。
『最近話せてないから』
ci「そらお前……ほら、文化祭前やろ？準備とか忙しいし…だからタイミングが合わなかっただけやって」
どんどん萎んでいくAに狼狽えながらもなんとか弁解しようとする。
最近避けていたことでこんなにもAを悩ませていたとは思いもしなかった。
驚きとともに爪の先程の小さな不思議な感情がわく。
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ｻﾌﾞﾘｵ(プロフ) - 最高すぎます！！！面白くてめっちゃ引き込まれました...!!応援してます!!! (10月31日 0時) (
レス) @page6 id: bf050ca47a (このIDを非表示/違反報告)
むあん(プロフ) - Aさん» ありがとうございます！励みになります🥹これからも頑張ります😌✨✨ (7月30日 23時) (レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
A - 最高の作品です…！大体ヒロインキャラって主ちゃん事嫌いになりがちなのに…hmちゃんいい子過ぎて…そこのルートの時も好きだし…ciは気付け！それは恋だっ！んふふ〜…投稿毎日楽しみに待ってます🫶ご自愛ください。 (7月30日 14時) (レス) @page2 id: 9e64766d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むあん | 作成日時：2023年7月28日 17時
