35話 ページ7
4限目終了のチャイムが鳴る。それと同時にお弁当袋を掴み階段を駆け下がる。まるでデジャヴな状況だが、今日は少し違う。
2年生のフロアまで降り、あとは1階へ……
ut「あ、Aちゃんやん！」
残念だが今日も鬱先輩に捕まってしまった。
ut「今日も一緒に食べようや」
私は半ば鬱先輩に引きずられるように屋上へと連れてかれた。
最近、今日のように鬱先輩が私を捕まえ、お昼を生徒会のメンバーと一緒することが多くなった。と言っても、一部のメンバーで、ヒメカちゃん含む1年生と鬱先輩、コネシマ先輩の5人、そして私だ。
ci「お！Aやん！」
今日も屋上の扉を開けるとチーノが真っ先に声をかけてきた。
『あはは……今日も一緒に食べていいかな…？』
ci「もちろんやで！ほら、こっちきいや！」
鬱先輩の後ろにいた私の手を引いてショッピとヒメカちゃんの所へと連れていく。
syp「大先生またA捕まえたんすか、俺ら全然捕まえられないのに。」
ut「まぁな〜。Aちゃんと仲ええから以心伝心してしまうんよ。」
そこまで仲良くないのだが……。それにしても毎日別ルートから行っているのにここまで見つけられてしまうとなると、実はどこへ行こうとしてるのか知ってるのではないか。
hm「そういえば、Aちゃんいつもどこに行ってるの？」
ci「そういえば、前まで教室で食ってたのに、どこいってん？」
ヒメカちゃんが思いついたように聞くと、チーノも便乗して聞いてきた。
『まぁ……内緒』
syp「え、なにそれ」
ぎこちなく笑うとショッピが突っ込んできた。
syp「というか、大先生知ってるんじゃないんすか？いつもA連れてくるし、やっぱなんか知ってるんでしょ、教えて下さいよ。」
ci「あ〜、確かに！どうなんですか、教えてください。」
ut「いや、ほんま何も知らんねん。なんならこっちが教えて欲しいくらいやって。」
3人が私の行き場所についてやんや話し始めた。そして、先程からうるさいほど感じる視線の方向をちら、と見る。一瞬目があったかと思うと、コネシマ先輩はこちらに少し寄り、
kn「今日は弁当なんやな。」
と言ってきた。
『はい、最近は自分で作ってるんです。』
元々母が作ってくれていたが、さすがに申し訳ないと思い、自分で作るようになったのだ。
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むあん(プロフ) - 暁さん» ありがとうございます〜！ (7月31日 20時) (
レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
暁 - なるほどッ...このヒロイン...好きッ！！！！！ (7月31日 12時) (レス) @page15 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ｢まだ平和な方｣って…もしかして平和(物理)…！？続きが気になって仕方がないです…！更新楽しみに待ってます！ (6月26日 13時) (レス) @page42 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
むあん(プロフ) - くれぴとさん» コメントありがとうございます！差別しない夢主様…素敵です😌 (5月14日 11時) (レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - 夢主ちゃん！差別をしないその志！日本人の鑑だぁ！！見習います() (2023年5月7日 10時) (レス) id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むあん | 作成日時：2023年4月8日 9時
