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zm「誰が1番先にあそこまで泳いで行けるか勝負せえへん？」
ゾムがいきなりそんなことを言うのではいはい、と海に潜る。どうやらヒメカも乗り気なようなので、ここは自称護衛の俺も行くしかない。
tn「なんやそれ、初耳なんやけど。」
ut「まぁええやん！細かいことは」
はぁ？と訝しげな顔をしてトントンは続ける。
tn「自称護衛って…お前そんなこと言ったらヒメカの自称護衛志望なんて多すぎるほどいるやろ」
なんでもクラスで注目を集めているそうだ。
溺れかけるシャオロンをぼーっと眺める。
tn「それに、ヒメカだけやないやろ。Aさんはどうなんや？チーノとショッピの話を聞いてる限り危なっかしいけど。」
ut「まぁ……Aちゃんは一年生ズが護衛してくれてるやん！」
あの日、しんぺい神の前で監視役をすると啖呵切ったものの、チーノやショッピの方がAのことをよく見れていると思う。
そうだ、あの日も、あの寂しそうな背中に思わず目を奪われた。美しい子なんて何人も見てきたのに、なぜかAに惹かれる。
自分の中で何かが動いた気がした。
コネシマのことを思い浮かべ嫌な汗をうかべる。
ちら、と先程まで1人でぷかぷか浮いていたAを見る。いつの間にか隣には安定のショッピがいて先程とは違う感覚に襲われる。
tn「それにしても仲ええよなぁあそこ。」
トントンもそちらを見ながらウンウンと頷く。
それにすら苛立ちを覚え、俺だって、と思わず反論しようとした時だった。
tn「あっ、」
トントンが素っ頓狂な声を上げ高と思えば、浮き輪にしがみついていたはずのAがいなくなっていた。否、消えたのだ。下に、何かに吸い取られるかのように。
浮き輪から滑ったのか？と思った。ショッピも最初はそう考えたのだろう。しかし、いつまで経ってもAの姿は現れない。
おかしいと感じた時にはショッピは海に潜っていた。
すると突然「海から離れてください！」というショッピの声が聞こえた。恐らく魔法を使って脳内に伝播したのだろう。そして周りの様子を見ている限り、ショッピはここら一帯にいる人達全員に魔法を使ったようだ。
何かあったのか……？
すぐに勘づいたトントンがショッピ達がいた場所へと泳いでいく。
自分もなにか出来ないかと当たりを見回したその時だった。
どこからか現れた水の魔物。
姿はまるで海入道。
ut「な、なんやこれ……」
___そして魔物の手にはぐったりとしたAの姿があった。
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むあん(プロフ) - 暁さん» ありがとうございます〜！ (7月31日 20時) (
レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
暁 - なるほどッ...このヒロイン...好きッ！！！！！ (7月31日 12時) (レス) @page15 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ｢まだ平和な方｣って…もしかして平和(物理)…！？続きが気になって仕方がないです…！更新楽しみに待ってます！ (6月26日 13時) (レス) @page42 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
むあん(プロフ) - くれぴとさん» コメントありがとうございます！差別しない夢主様…素敵です😌 (5月14日 11時) (レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - 夢主ちゃん！差別をしないその志！日本人の鑑だぁ！！見習います() (2023年5月7日 10時) (レス) id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むあん | 作成日時：2023年4月8日 9時
