・ ページ28
gr「実は、革命者、元王族たちは魔塔の魔法士に力を与えてもらって黒魔法を使い革命を起こしたんじゃないかとされているんだ。」
『魔法士に……？』
gr「あぁ……魔法士の魔力は底知れないからな…それくらい出来たって不思議じゃない。もしそうだとすれば、黒魔法を使えるのは魔塔の魔法士と王族だけになる。」
魔力は子供に遺伝する。革命が起こるまで、王族たちが継続してこの国を治められていたのはその魔力のおかげ。そんな力の強い王族が気に入らなくなれば、魔塔の魔法士が新たに革命者を作ればいい。
そうやってこの世界は回っていたのではないのか。
グルッぺン会長の話を聞き恐ろしい仮説が浮かび上がった。私の考えていることを察したのか、グルッぺン会長は口角を思い切りあげ、さらに続けた。
gr「…今、君に黒魔法の疑いがあると言っだろう。この前の魔塔見学はどうだった？何かなかったのか？………もしかしたら君は魔法士に気に入られてしまったのかもしれないな…」
そこまで言うとグルッぺン会長の背後で急に爆発音が聞こえた。
2人でバルコニーから乗り出すようにして辺りを確認するが庭の木々が生い茂るだけで何も無い。グルッぺン会長を見ると木のある方へずっと目線を向けている。
『ぐ、グルッぺン会長……？今のは…』
gr「……花火でも上がったんじゃないか？」
『はい？』
グルッぺン会長は木から目を離し、花火が上がったと、有り得ないことを言ったので思わず素っ頓狂な声を出してしまった。
gr「あぁ、少し長居しすぎてしまったな。もう帰るとするよ。」
『あ……はい。』
gr「早起きもいいが体調管理はしっかりしろよ。」
じゃあ、と言ってグルッぺン会長はバルコニーから庭へ降りた。
さすがに飛び降りれるほどの高さではないため、急いで下を確認するが、本人は何ともなかったかのように手をヒラヒラとふりどこかへ行ってしまった。きっと降りる時に魔法を使ったのだろう。
グルッぺン会長が帰った部屋に戻り時計を確認すると4時近くになっていた。
改めて今までのことについて考える。
私は、何故この世界に来たんだろうか。これは転生…なのだろうか。もしそうなら、この体の持ち主は？ライが転生させた張本人で間違い。なんのために？
私は、今王族のいないこの国の革命者になるために呼ばれたのだろうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 724人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むあん(プロフ) - 暁さん» ありがとうございます〜！ (7月31日 20時) (
レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
暁 - なるほどッ...このヒロイン...好きッ！！！！！ (7月31日 12時) (レス) @page15 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ｢まだ平和な方｣って…もしかして平和(物理)…！？続きが気になって仕方がないです…！更新楽しみに待ってます！ (6月26日 13時) (レス) @page42 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
むあん(プロフ) - くれぴとさん» コメントありがとうございます！差別しない夢主様…素敵です😌 (5月14日 11時) (レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - 夢主ちゃん！差別をしないその志！日本人の鑑だぁ！！見習います() (2023年5月7日 10時) (レス) id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：むあん | 作成日時：2023年4月8日 9時
