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gr「いくら監視対象だからと言えどプライベートの時間を邪魔して悪かった……｡」
いつも堂々としたイメージのある彼が弱々しく謝ってきたため、流石の私でも、まぁ良いかと思ってしまった。
『いいですよ……ただし、今度からプライベートでも監視をするのはやめてください。せめて学園内でお願いします。』
gr「あ〜……いや…それは………」
もごもごと喋る会長に少し不安と不満を抱く。
gr「そ、そうだ。勝手に侵入してたお詫びに面白い話をしてやろう！」
露骨に話を逸らし、ちゃんと約束してくれないことに焦りを感じるがグルッぺン会長は口早に話し始めた。
gr「先程も言ったが、君は監視対象なんだ。ヒメカには保護対象と言っているが、ヒメカも監視対象だ。」
あぁ、これヒメカには言うなよ。と、グルッぺン会長は話を続ける。
gr「君が監視対象になっている理由はいくつかあるが、1つは記憶喪失であるから、そして黒魔法の疑いがあるからだ。」
どうやら生徒会の人達には、私が記憶喪失であるという情報は出回っているようだ。
gr「宿泊研修以来、教職員の方々が生徒会にも協力を求めてきた。君の魔力が以上だから調べて欲しい、と。」
『それ本人に言っちゃって良いんですか？』
思わずそう尋ねるとグルッぺン会長はいつものようにニヤリと笑いこちらの目を見た。
gr「実はだな、黒魔法には人に知られていない条件がある。」
『条件……ですか？』
gr「条件……というより規則性と言った方が正しいな。…まず、黒魔法が歴史的に発見されたのは最近のことだ。」
と言っても数百年前の話だがな。と、記憶喪失である私を考慮しての話ぶりだ。
gr「でもその発見以前から王族は黒魔法を使っていたんだ。何度革命が起こっても、その事実は明るみになっていないし、何より革命を起こして王になったものたちが何も言わなかった。」
話が見えてこなくてはてなマークを頭に浮べる。
gr「黒魔法は相当魔力が強くなければ使えない。歴代の革命者たちは元々そこまで魔力は強くなかったのに、どこから革命を起こせるほどの力を、黒魔法を使えるほどの魔力を出したんだ？」
グルッぺン会長はさらに私に詰め寄る。
gr「昔からある言い伝えがあったんだ。魔塔の魔法士に、"お願い"をすれば強くなる、と。子供の頃にみんな言われることだ。おとぎ話みたいなもんだな。」
そしてその心地よいバリトンボイスを小さくして囁いた。
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むあん(プロフ) - 暁さん» ありがとうございます〜！ (7月31日 20時) (
レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
暁 - なるほどッ...このヒロイン...好きッ！！！！！ (7月31日 12時) (レス) @page15 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ｢まだ平和な方｣って…もしかして平和(物理)…！？続きが気になって仕方がないです…！更新楽しみに待ってます！ (6月26日 13時) (レス) @page42 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
むあん(プロフ) - くれぴとさん» コメントありがとうございます！差別しない夢主様…素敵です😌 (5月14日 11時) (レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - 夢主ちゃん！差別をしないその志！日本人の鑑だぁ！！見習います() (2023年5月7日 10時) (レス) id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むあん | 作成日時：2023年4月8日 9時
