43話 ページ26
＿＿os「俺そういうの嫌い。」
ばっと起き上がる。最悪な夢を見た。心臓がバクバクしている。嫌な汗が流れるのを感じ、ゆっくりとベッドから抜け出す。
現在午前3時。家を出るのにはまだまだ時間はあるうえにいつもよりも早く起きてしまったが、もう一度眠りにつくことが出来ず、小さい光を魔法で出し、図書館で借りてきた本をパラ、とめくる。
昨日のことが頭に焼き付いて集中出来ない。
この世界に来て初めて嫌いと言われた。何もしてないのに、わざとじゃないのに。もしかしたら私が気付いていないだけで、私のことを嫌っている人はもっといるのではないか。シャオロン先輩もそのうちの一人に違いない。
『嫌われたくなかったなぁ……｡』
学校に行くのが憂鬱でため息をつく。楽しいことを考えようとペラペラと読み進めるが気持ちが上がらず結局本を閉じた。
何もすることがなく、ぼーとしていると部屋のカーテンが揺れた気がした。
何かいる。
魔法が使えるこの世界、不法侵入なんて容易くできるだろう。魔物だっているそうだし。でも、ちゃんと警備体制はしっかりしているはずだ。
得体の知れないなにかに恐怖を覚える。思うように動かない体をなんとか引きずってカーテンまで確認しに行く。母に貰った護身用のネックレスを握りしめる。
思い切ってカーテンを開ける。少し窓が空いていて、小さなバルコニーのような所に居たのは、
『…グルッぺン会長！？』
gr「……見つかってしまったか｡」
グルッぺン会長は見つかりそうになって慌てていたのか、しゃがみながらフーッと息をはいた。いつも学校で見る姿とは違い、全体的にラフな感じがする。
まさか会長がいるとは思わず、寝癖を押さえつける。
『な、なんでここにいるんですか！？！？』
gr「あー、保護……いや、監視対象を監視してたから、か？」
『だからって人の部屋に侵入しないでください！ましてや乙女の部屋に！』
グルッぺン会長はガシガシと頭をかいてこまったように笑った。
gr「いや、違うんだ。今日はたまたまAさんが起きてたから覗いたら勝手に窓が開いてだな……」
本当にそうだとしてもやっていることは完全にストーカーだ。
訝しげな目でグルッぺン会長を見つめていると、悪かった、と少し小さい声で謝ってきた。
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むあん(プロフ) - 暁さん» ありがとうございます〜！ (7月31日 20時) (
レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
暁 - なるほどッ...このヒロイン...好きッ！！！！！ (7月31日 12時) (レス) @page15 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ｢まだ平和な方｣って…もしかして平和(物理)…！？続きが気になって仕方がないです…！更新楽しみに待ってます！ (6月26日 13時) (レス) @page42 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
むあん(プロフ) - くれぴとさん» コメントありがとうございます！差別しない夢主様…素敵です😌 (5月14日 11時) (レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - 夢主ちゃん！差別をしないその志！日本人の鑑だぁ！！見習います() (2023年5月7日 10時) (レス) id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むあん | 作成日時：2023年4月8日 9時
