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それから、始業式であのブロンドヘアの持ち主に出会った。我々学園の生徒会長で、変な人だな、というのが最初の印象。
その日、帰ろうと思い校門まで向かっていたら声をかけられたのだ。まさか話しかけてくるなんて思いもせず、素っ頓狂な声を上げた気がする。
間近で見ると、あの日より大きく見えた。魔法が使えるこの世界、あの時はどうやら魔法で体を縮めていたそうだ。その圧に飲まれ緊張でほとんど話は覚えていないが、生徒会に入らないか、というものだった。
始業式の挨拶でのこともあり、なんで私が？と思っていると、私が監視対象だから、と素直に白状してきた。
監視されるなんて初耳で驚いたけれど、よく話を聞くと、黒魔法という良くない魔法を使う、違法集団によって召喚された私に一般人より少しではあるが強い魔力が生まれているらしい。
異世界から召喚された私に魔力が！？と驚く反面、気を使ってもらっているのだと気付く。きっと別世界から来た私を異端者扱いする生徒はいるだろう。だからこその監視対象なんだ。
その日のうちに生徒会に入ることを承諾した。
生徒会の人達はみんなイケメンだった。
元々この世界の人達は全員が美形で、浄化されそうになったことは何度もある。
最初のうちは距離を置かれていたが、段々と優しく接してくれるようになった。
同じ学年のチーノくんとショッピくんはよくクラスに遊びに来てくれるようになったし、ひとつ上の学年の、2年生の先輩たちも、元は同い年なのだから。と、タメ口でいいと言ってくれた。さすがに敬語で話すけれど、心の距離が縮まった気がする。
グルッペン先輩含む3年生は、私を気にかけては時々美味しいものをくれる。そのせいで少し太った。
まだ出会って間もないのに心を開ききって、うっかり同性愛者であることを打ち明けたことがある。
この世界は前の世界よりそういうことに対して厳しい目を向けるので、ポロッと口から滑った時にはやってしまった、と後悔の波が押し寄せた。
でも、皆は違った。そうなんや、と軽く流された。
hm「えっ……何も思わないの……？」
思わずそう聞くと、まぁ人の自由やしなぁ、と言われた。素のままの自分でいて良いと言われた気がして嬉しくなって、泣いてしまった。
この世界に来て本当に良かった。
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むあん(プロフ) - 暁さん» ありがとうございます〜！ (7月31日 20時) (
レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
暁 - なるほどッ...このヒロイン...好きッ！！！！！ (7月31日 12時) (レス) @page15 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ｢まだ平和な方｣って…もしかして平和(物理)…！？続きが気になって仕方がないです…！更新楽しみに待ってます！ (6月26日 13時) (レス) @page42 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
むあん(プロフ) - くれぴとさん» コメントありがとうございます！差別しない夢主様…素敵です😌 (5月14日 11時) (レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - 夢主ちゃん！差別をしないその志！日本人の鑑だぁ！！見習います() (2023年5月7日 10時) (レス) id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むあん | 作成日時：2023年4月8日 9時
