31話 ページ1
今日からいつも通りの日々が始まる。
宿泊研修前から変わったことは沢山あるが、その中のひとつと言えば、
hm「Aちゃん！」
『ヒメカちゃん！』
この乙女ゲームの世界のヒロイン、ヒメカちゃんとお友達になったことだ。1人で廊下を歩いていた私にヒメカちゃんはふわふわの笑顔で駆け寄る。
syp「俺らもいるんやけど。」
そして変わったことの中で、何より1番の悩みの種はこの攻略キャラ達だ。
ci「なんかA疲れてへん？」
何故まだ午前中だというのに疲れているのか。それは、先日の宿泊研修で色々あったから、というより、この先この攻略キャラ達とどう接していくかを一晩中考えていたせいだ。
現在ショッピの好感度は30%、チーノの好感度は50%だ。宿泊研修前はそこまで高くなかったのに、何故こんなに上がるのか。特にチーノ。半分まで達してしまっていることに驚きが隠せない。
好感度ゲージが溜まるとどうなるんだろう。
元はと言えばここは乙女ゲームの世界。何故か怪しげな人に転生させられてしまったため、攻略キャラの好感度ゲージが見えている状態で生活しているが、深く考えるとおかしな点しかない。
syp「どうしたん、ぼーっとして。」
うーんと悩んでいると、ショッピが手を目の前でヒラヒラさせた。
hm「体調悪いの？」
ヒメカちゃんが心配そうに顔を覗き込む。
『ううん！大丈夫だよ！』
こんなところで心配をかける訳にはいかないと、元気よく答える。すると、ヒメカちゃんが決心した顔で急に言い始めた。
hm「ね、やっぱりAちゃんに生徒会入ってもらおうよ。」
『え？？』
生徒会？急なワードに驚いていると、ヒメカちゃんが続ける。
hm「実は、私、生徒会にスカウトされて先月辺りに入ってたんだけど、女の子が一人しかいなくて……。初めてここで女の子の友達が出来たから、もっと仲良くなりたいの。」
『えっ、でも、そんな、私なんかが生徒会に入るなんて恐れ多いよ〜』
やめてくれ！！と内心思いつつ苦笑いをする。
ci「実はな、俺も思っててん。」
するとチーノまで言い始めた。
ci「Aって前から面白いなーって思ってて、スカウトしようとも考えたことあるんよ。」
いや、大丈夫です。何を言っているのか、という顔で見つめていると今度はショッピが、
syp「まぁ、美術館でお手柄やったし、ええんちゃう？」
と言ってきた。3人は私をそっちのけで私を生徒会に入れる計画を立て始めた。
ど、どういうこと…お願いだからやめて…
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むあん(プロフ) - 暁さん» ありがとうございます〜！ (7月31日 20時) (
レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
暁 - なるほどッ...このヒロイン...好きッ！！！！！ (7月31日 12時) (レス) @page15 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ｢まだ平和な方｣って…もしかして平和(物理)…！？続きが気になって仕方がないです…！更新楽しみに待ってます！ (6月26日 13時) (レス) @page42 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
むあん(プロフ) - くれぴとさん» コメントありがとうございます！差別しない夢主様…素敵です😌 (5月14日 11時) (レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - 夢主ちゃん！差別をしないその志！日本人の鑑だぁ！！見習います() (2023年5月7日 10時) (レス) id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むあん | 作成日時：2023年4月8日 9時
