ワイテルぐらし！ (ページ25)

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きっと救助が来てくれるはず

きっと誰か助けてくれるはず

そう考えていたけれど、

いくら待っても救助は来なかった。

いつも目が覚めても聞こえてくるのはパトカーでも救急車でもなく、いつの間にか聞き慣れてしまった微かなうめき声だけだった。

どういうわけかスマイルさんに話した“友達”の話を今思い出す。

スマイルさんに打ち明けた“友達”というのも正直友達と言っていいのか分からない仲だった。

1人は中学からの仲で、もう1人は高校に入ってから仲良くなって、3人でもいつの間にか私だけ話の輪に入れなくなって結局1人になる仲。今日だって3人で来たけど2人はコスメに夢中で、興味の無い私は結局1人で本屋にいた。本屋に行くねと言っても一緒に行くということはなかった。

自分でももの凄く静かになって“しまった”という自覚はある。でも自分の話をしているときに「それより」と片付けて別の話題を出されたら誰だって萎える…はず。

今思えば高校からの友達は私に全く興味が無かったのかもしれない。そして中学からの友達も私に興味を無くしてしまったのかもしれない。

私も冷めてしまったのかもしれない

だからなのかな、

今ではあの2人がどうなろうが正直“どうでも良くなって”しまっている。

それよりも私を助けてくれたスマイルさんを今度は助けたい。

こう考えてる私は可笑しいかな？

でも、なんだか1番気が軽くなってる気がする。

ごめんね2人とも

『でもしょうがないよね！！』

長い髪を軽く縛り、助けを呼ぶために食料庫を飛び出した。