似ているキミと作られたオレ【東リべ】

49話《To help》 ページ49

＿No side＿

武道「…え？過去に戻る？」

武道は秘密がバレたと思い困惑している。

A「お前、時間跳躍(タイムリーパー)だろ？違うなら、お前は花垣武道じゃない。」

「彼奴は俺に会うことは無いからな」と悲しそうに付け足し、そう言った。

A「頼まれてくれるか？」

武道「分かりました…。でも！マイキーくんは、苦しんでました！君が居なくて…いなくなって。だから、この事は、信じて貰えなくても話します！そしてマイキー君と…君を救います！」

A「ｯ！…たけみ…」

？「A、なにしてるんだ」

武道の言葉に表情を崩したAが、武道の名を呼ぼうとした時、後ろから声がした。男だ。

Aは一瞬にして表情を変え、その男の元に向かった。

A「なんでもない」

？「そ、じゃあ帰ろ♡」

その男はAの肩を抱き、歩き始めた。Aは武道の前から消える前、ボソリと武道に「頼んだ」と言った。

男は気に食わないような顔でAを見ていた。
＿＿

武道は直人の元へ戻り、今日あった出来事を話した。そして、また過去に戻ることになった。
＿＿

過去＿。

戻ってきた武道は、空虚になっている万次郎に会いに行った。説明の仕方は考えず、ただAを救う為に。

武道「マイキー君！話したいことが…」

万次郎「……」

万次郎は武道の声に反応しない。

武道「…A君は、マイキー君を自分の方に堕とす可能性があるから、離れた…らしいです。この間、A君にあって聞きました。A君は、……マイキー君を守る為に消えて…」

万次郎「この間会った？ならなんで止めなかった。俺は彼奴が…にぃがいないと… 」

万次郎は涙を零し始めた。

武道「なら助けましょうよ！Aくんだって、マイキーくんのことが大好きなんじゃないですか？！だから自分から離れて…君を守る為に離れたんですよ！なら…助けましょうよ！」

万次郎「…たけみっち…。……そうだな。何時までもしょげてていい事はねぇ。にぃは探してみる。手伝ってくれないか？たけみっち」

武道「！！はい！」

二人は強く握手をして微笑みあった。

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