32話《sorry》 ページ32
_No side_
ある日、Aは一人で外に出ていた。ある人と待ち合わせをして。
その人を待っている間、携帯で何度も『ごめん』と打とうとしていたが、『それすら言う資格も無い』と思い、送れずにいた。
?「Aッ!」
?「!!!」
A「…殴ったり、蹴ったりして…謝って許される事じゃないけど……
本当にごめんなさい、九井、乾」
九井「……いや、俺らの方こそ…悪かった…」
乾「A…Aッ!」ギュッ
九井は気まずそうに目を逸らし、乾はAに抱き着いた。
A「ホントに悪いと思ってる…今更言えたことじゃないが、本当に。ホントは、二人の前に現れないことが一番良かったんだろうが……どうしても、謝りたかった…」
九井「!ダメだ、そんなの許さない。……イヌピー」
乾「嗚呼。A、俺らの言う事、聞いてくれないか?」
乾は、抱きついた状態から少し離れ、Aにそう言う。
乾、九井「「
Aは、少しでも償いになるなら、とゆっくり首を縦に振った。
乾「ありがとな、それともうひとついいか?」
A「何?」
乾と九井は二人で顔を見合い、
九井「俺らのこと、名前呼びにしてくれないか?」
A「いいけど…じゃあ、
青宗と はじめ?」コテン
首を傾げてそう言うと、乾と九井はAを抱き締めた。
乾「これからずっと名前呼びな」
九井「けってーい。それに、ようやくコッチに来たしな」
乾と九井はAに手を差し出した。
乾、九井「「ようこそ、
Aは躊躇なく、二人の手を取った。
__
二人に連れてこられたのは、
大寿「あん?誰だその…って、お前かよ……」
A「
大寿「今は誰の『お前』なんだよ」
今の『お前』とは、誰に作られた奴なのか、という意味だ。Aは少し悲しいような顔をして笑い、
A「今の俺は自分のだよ、大寿」
大寿「!意外だな、お前からそんな言葉が出てくるとは」
A「俺の事なんだと思ってんだよ…」
案外仲のいい二人に、九井と乾はポカンとしていた。
乾、九井「「二人知り合い?」」
柴大寿は、家族までも殴る男で、早々人と仲良くなるような人ではなかったのだ。
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シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 反応が嬉しすぎます!ありがとうございます!リクエストあればまたお願いします! (2021年10月29日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございます🥺❤️めっちゃ嬉しいです!ニヤニヤしながら読みました!イザナにプレゼント🎁買っていたけど何買ったのかな😊 (2021年10月29日 6時) (レス) @page22 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 了解致しました!リクエスト本当にありがとうございます!必ずそうさせて頂きますので、少々お待ちください。 (2021年10月27日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ!!ほんとですか??いいんですか??🤤リクエストはバジさんとか春千夜とか灰谷兄弟とかもし絡みがあったらみたいなぁーって思ってます! (2021年10月27日 1時) (レス) id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。ありがとうございます、そのように言って頂けると本当に嬉しい限りです。何か話のリクエストございましたらお願い致します。必ずお受け致します。 (2021年10月25日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名F | 作成日時:2021年10月17日 10時