28話《See you guys again》 ページ28
＿No side＿
数分すると、万次郎がまた部屋にやってきた。
万次郎「俺は遊びに行くけど、Aにぃも行く？」
A「いや、別にいい」
万次郎「わかった！じゃあ行こ」
万次郎は急に迫ってきて、Aの腕を掴んだ。
A「は？なんでだよ、行かなくていいって言ってんだろ」
万次郎「あはっ♡Aにぃってホントは口悪いんだね♡」
万次郎がそう言うと、Aは俯き黙ってしまった。
万次郎「嫌だった？でもそれが俺の見たかった『ホントのA』だよ？それに、何度自分を変えても、AがAであることに変わりないじゃん。」
万次郎は笑顔でそう言った。Aは万次郎の目を少し見ながら、
A「……嫌じゃねぇのかよ」
と小さく呟いた。
万次郎「………は？嫌なわけなくね？だってAは俺のにぃだぞ？」
万次郎のその言葉に、Aは酷く悲しそうな顔をした。
A「……万次郎、俺は…」
Aが何かを言いかけた時、
万次郎「そんなことより！＿＿＿
おかえり、俺の大好きな家族のAにぃ！」ｷﾞｭｯ
万次郎は笑顔でAに抱きついた。
A「………万次郎」
暫く抱き締められていると、Aは急に口にした。
万次郎「ん？」
A「…俺、家族になっていいの……？」
万次郎「え？元々家族じゃん。初めてあったのが五歳とかでもさ、Aは俺のにぃだよ？」
Aは昔、真一郎に言われた事を思い出していた。
"お前は今日から家族だぜ!"
万次郎の言葉に、自然と涙が零れたA。
万次郎「え？！え？！に、にぃ？！」
万次郎はとても慌てているが、Aは少し口を開けたまま涙を流す。
A「ご、ごめん。少し散歩してくる…」
涙を拭いながら部屋を出て、とある場所を目指す。
＿＿
Aが目指したのは墓…真一郎の墓だった。
A「…真一郎。俺、また君達の家族になっても…いいのかな……」
"「当たり前だろ!」"
優しく暖かい声が、どこかから聞こえた気がした。
A「…いつが最後になるか分からないから、言わせてもらうね。
俺を見つけてくれて、ありがとう。真一郎」ﾆｺｯ
もう涙は乾いたようで、目元には泣き跡だけが残っていた。
29話《Happiness I got》→←27話《true feelings》
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シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 反応が嬉しすぎます！ありがとうございます！リクエストあればまたお願いします！ (2021年10月29日 7時) (
レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございます🥺❤️めっちゃ嬉しいです！ニヤニヤしながら読みました！イザナにプレゼント🎁買っていたけど何買ったのかな😊 (2021年10月29日 6時) (レス) @page22 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 了解致しました！リクエスト本当にありがとうございます！必ずそうさせて頂きますので、少々お待ちください。 (2021年10月27日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ！！ほんとですか？？いいんですか？？🤤リクエストはバジさんとか春千夜とか灰谷兄弟とかもし絡みがあったらみたいなぁーって思ってます！ (2021年10月27日 1時) (レス) id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。ありがとうございます、そのように言って頂けると本当に嬉しい限りです。何か話のリクエストございましたらお願い致します。必ずお受け致します。 (2021年10月25日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名F | 作成日時：2021年10月17日 10時
