26話《He who changed》 ページ26
＿No side＿
Aが目覚めると、そこはベッドの上だった。それも、万次郎の。だから抱き付かれて寝ている。
A「…万次郎、邪魔」
万次郎「…んぅ、にぃ？」
少し目覚めかけた万次郎を無理矢理退かし、部屋を出て、佐野家から出て行った。
数分すると万次郎が走ってAを追ってきていた。
万次郎「にぃ！」
A「おはよう、万次郎」
万次郎「どこ行くの」
Aは一瞬佐野家を見て、
A「俺の居場所は此処じゃない。もう此処には居れないから」
万次郎「勝手に決めるのかよ！」
Aは昔、真一郎に『決める時は相手に相談』と言うことを教わっていた。それによって、Aは一瞬動きを止めた。
A「…嗚呼、勝手に決めるさ。元々そういう人間なんだから」
Aは家から離れ歩き始めた。が、万次郎が腕を掴んだことにより、それは止められた。
万次郎「俺を置いていくのか…？」
A「……っさいなァ」
A「今まで『オレ』のことしか見てなかったくせに、俺の事、なんも知らねぇくせに、知ったような口きぃてんじゃねぇよ！」
Aの顔は、短い髪で隠れていたが、泣いているようだった。その首には締められたような手跡が残っていた。
A「……わかっただろ、佐野万次郎。ホントの『俺』はこういう人間なんだよ。
いい加減見捨ててくれ」
Aは俯きながらも歩き続けた。万次郎は後ろから無理やり抱き着き、動きを止めた。
万次郎「A…それを、もっと見せてくれ。ホントのお前を俺だけでいいから、見せてくれ。」
万次郎は痣のついたAの首に口付けをした。
A「ﾋｬｯ…ま、んじろ…やめ、…」
Aは過剰に反応してしまった。それを見て万次郎は奮い立ち、もう一度首に口付けをした。
A「て、めェ…調子乗ってんじゃ、ねぇ…」
万次郎「あはっ♡可愛いなぁ♡首弱いんだ♡
……ねぇAにぃ、
俺から離れるなんて、許さないよ？
お前は一生俺の物のはずなのに…さァ。
俺から離れたら殺すよ、A♡」
万次郎は真っ黒な笑みを浮かべ、Aを腕の中に閉じ込めた。
Aは抵抗をするが万次郎はとても力が強くそれは無き物とされる。
万次郎「抵抗すんナ、寝てろ」
耳元で言うと、Aはあっさりと気絶した。
万次郎「はァァァ、脅しても聞かないのかよ。逃がさねぇって言ってんだろ、A。お前は永遠に俺の物だ♡」
27話《true feelings》→←25話《welcome home》
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 72人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 反応が嬉しすぎます！ありがとうございます！リクエストあればまたお願いします！ (2021年10月29日 7時) (
レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございます🥺❤️めっちゃ嬉しいです！ニヤニヤしながら読みました！イザナにプレゼント🎁買っていたけど何買ったのかな😊 (2021年10月29日 6時) (レス) @page22 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 了解致しました！リクエスト本当にありがとうございます！必ずそうさせて頂きますので、少々お待ちください。 (2021年10月27日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ！！ほんとですか？？いいんですか？？🤤リクエストはバジさんとか春千夜とか灰谷兄弟とかもし絡みがあったらみたいなぁーって思ってます！ (2021年10月27日 1時) (レス) id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。ありがとうございます、そのように言って頂けると本当に嬉しい限りです。何か話のリクエストございましたらお願い致します。必ずお受け致します。 (2021年10月25日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：匿名F | 作成日時：2021年10月17日 10時
