22話《A gift for you》 ページ22
_No side_
蘭と竜胆から離れたAは、そろそろ帰ろうとあの部屋がある家に戻ろうとした。その前に、とある店に寄る。アクセサリーショップだ。
店員の女「何かお探しですか?」
A「うん、少しね。__ってある?」
店員の女「__でしたら、彼処にございますよ。彼氏さんにですか?」
A「ボクは男ですよ、渡す人は家族ですし」ニコッ
店員の女「し、失礼致しました!とても綺麗な顔立ちをされていらっしゃるので…」
また女と勘違いされながらも、Aはその店でものを買った。
部屋に戻ると、誰も居なかった。イザナは勿論、鶴蝶も一緒に出ているのだろうか。
Aは、部屋の隅に置いてあるピアノに触れる。少し前に、イザナが買ってきたものらしい。正確には鶴蝶だが。Aはピアノを弾くことが出来ないはずなのに、初めて触れたときから難しい曲を弾けていた。
♪〜♪〜
鍵盤を叩く度音の出るピアノは、自分の意志関係なく聞かれたことを喋る、まるで初めの頃のAと同じだった。
数分すると、Aはピアノから離れ、窓側の椅子に座り、日を眺めた。今日起きた事を思い出しながら。
三途 春千夜
彼とはマイキーの紹介で出会った。顔の傷が特徴的で、他は格好よかったが傷で損をしている感じだった。
Aはその傷は綺麗だと、励ましのようにそう言っていた。が、それは決して励ましなどではなく、彼の本心であった。
灰谷 蘭
今日初めて出会った灰谷兄。初めは変人のような目で見られていたが、本人は特に『執拗そう』と思っていたらしい。
灰谷 竜胆
灰谷蘭の弟で、『個性的な髪色』と思われていたが、実際本音がポロリと出てしまい本人に気に入られた(?)人物。
Aは暫く窓の先を見つめていた。すると、意識が朦朧としてきて、その場で静かな寝息をたて始めた。
数時間後、イザナが部屋に入ると、窓の外を見たまま椅子で眠るAの姿が目に映った。
それを見た途端イザナは走り出し、眠っているAのところへ抱きついた。それに反応するように、Aは起きる。
A「おかえり、イザナ」
イザナ「ただいま」
イザナはずっと離れようとせず、Aは動けずにいた。すると、Aは思い出したように声を出した。
A「イザナ、プレゼント買ってきた」
イザナは「ん?」と答え、一度離れた。Aは先程置いたプレゼントの袋を取り、イザナに渡す。
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シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 反応が嬉しすぎます!ありがとうございます!リクエストあればまたお願いします! (2021年10月29日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございます🥺❤️めっちゃ嬉しいです!ニヤニヤしながら読みました!イザナにプレゼント🎁買っていたけど何買ったのかな😊 (2021年10月29日 6時) (レス) @page22 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 了解致しました!リクエスト本当にありがとうございます!必ずそうさせて頂きますので、少々お待ちください。 (2021年10月27日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ!!ほんとですか??いいんですか??🤤リクエストはバジさんとか春千夜とか灰谷兄弟とかもし絡みがあったらみたいなぁーって思ってます! (2021年10月27日 1時) (レス) id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。ありがとうございます、そのように言って頂けると本当に嬉しい限りです。何か話のリクエストございましたらお願い致します。必ずお受け致します。 (2021年10月25日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名F | 作成日時:2021年10月17日 10時