似ているキミと作られたオレ【東リべ】

21話《New encounter》 ページ21

＿No side＿

A「ボクは貴方に名前を教えるほど仲良くなった覚えはないんだけどな」

Aは軽く蘭を睨む。

蘭「今俺フラれた？」

そんな会話をしていると、竜胆が

竜胆「でもお前って、ホントに綺麗な顔してるよな」

と言った。蘭とAが竜胆を見る。

A「……竜胆(キミ)に褒められるとなんかいいな…」

微笑を浮かべて竜胆にそう言うと、竜胆は耳を赤くさせた。

蘭「え〜、蘭ちゃんの方がいいでしょ？」

A「ボクは竜胆の方が好き」

竜胆「…///」(/ω＼*)ｶｧｧ

蘭「(竜胆可愛い〜♡)教えてよ、名前」

今度はグッと距離を縮めて聞く蘭に、

A「キミ執拗そうだからいいよ、ボク A」

蘭「へぇ〜Aか〜」

竜胆「綺麗な名前だな」

A「そうかな、竜胆も綺麗だと思うよ。人の関節外そうとすること以外は」

A「蘭も警棒使ってるところ以外は綺麗だと思うよ」

「サヨナラ」とAは硬直する二人から離れた。
＿＿

＿蘭 side＿

竜胆と二人でフラフラ歩いてる時、異様に背の高い女？が歩いてた。だから俺は軟派した。竜胆は呆れてるが、なんも言わない。

でも此奴は『女じゃない』と言った。その顔は透き通るみてぇに白くてガラス玉みてぇに綺麗だった。
はっきり言うと、俺のタイプのど真ん中だ。

……いやそういう趣味はねぇよ？でも此奴はそれも覆せそうなくらい綺麗で、ホントにタイプだった。

暫く話すと、此奴は俺のことが気に入らないらしい。まぁ本人はなんも言ってねぇが。俺と竜胆との態度が全く違ぇことからして、絶てぇそうだろ。

俺が顔を近付けたら、其奴は諦めたのか名前を言った。Aと言うらしい。…名は体を表すってこの事なのかと、初めて思った。

Aは俺等のことを知ってた。普通かもしれねぇが、此奴が知ってると聞いて、何故か俺も竜胆も驚いて動けなかった。


だから、逃がしちまった。

次会う時は逃がさねぇよ♡Aチャン♡
＿＿

＿竜胆 side＿

兄貴とフラフラ歩いてると、兄貴が背の高い女を軟派し始めた。

が、其奴は女じゃないらしい。振り返って話す其奴の顔は、この世のものとは思えないほど綺麗だった。

俺はつい口が滑って『綺麗』と言っちまった。変人に思われるだろう…と思っていたが、それはなかった。喜んでくれたんだから。

表情は薄かったが、その笑った顔に、多分俺は堕ちた。


其奴の名前はAと言うらしい。


A、次はもっと話そう



二人だけで…な？

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