11話《Similar brothers》 ページ11
_No side_
すると背後から
ココ「それはねぇんじゃねぇの?A」
と声がした。振り返らずともわかる、
イヌピー『
矢張り、『真一郎』というワードを聞くと、反応してしまうのだろう。Aは肩をピクリと反応させた。
A『…オレには…有るから…。いい』
『有るから』の意味を全く理解しきれていない二人。暫くの沈黙の後、何処かからハイヒールの音がした。
イヌピー「A、ココ」
それはイヌピーだった。
ココ「よォイヌピー、早かったな」ニヤッ
ココは口角を上げ、イヌピーを見ていた。
ココ「ま、そんな事より…だ。A、ほんとにそれはお前の意志か?」
ココは見透かしたような口振りで言う。
A「そうだよ」
イヌピー「本当か?」
A「うん」
ココ「Aだって知ってるだろ?イヌピーの性格。
『自分で決めたことは絶対に曲げない』
それがイヌピーだ。ホントのこと言っちまった方が楽になれるぜ?」ニヤッ
ココは実に人を促すのが上手い。Aもそれにすっかりとハマってしまった。
A「…オレは自分で決めない…。真一郎が死んだあの日から…オレは万次郎の望み通り生きてきた。
…万次郎は…オレが離れることを嫌がる…。だから、オレはそれをしない。」
目を逸らしながら言うAにココとイヌピーは口角を上げた。
ココ「じゃあ、
A「そうなるのか?」
イヌピー「何をしたらそのマイキーの場所は変わる?」
Aは二人が何をしようとしているのか察してしまい、答えることが出来なかった。
イヌピー「…八代目
長い沈黙に耐えられなくなったのか、イヌピーがそう言った。
A「!!」
Aは目を見開いて驚いている。
イヌピー「…『お前は俺だけのものだ』『違うなら無理矢理にでも俺のにする、絶対にお前は俺からは逃げられない』…そう言ってた」
Aは自身の持つネックレスを見た。
中に写真が入っていることは変わりないが、何故か真一郎の顔の部分が黒い何かで塗り潰され、見えなくなっていた。
A「…やっぱり、兄弟って似るんだな…」
Aは苦笑し、空を見上げた。
_空は、青く輝いていて、太陽を隠すかのように真っ黒な雲が日を覆っていた_
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シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 反応が嬉しすぎます!ありがとうございます!リクエストあればまたお願いします! (2021年10月29日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございます🥺❤️めっちゃ嬉しいです!ニヤニヤしながら読みました!イザナにプレゼント🎁買っていたけど何買ったのかな😊 (2021年10月29日 6時) (レス) @page22 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 了解致しました!リクエスト本当にありがとうございます!必ずそうさせて頂きますので、少々お待ちください。 (2021年10月27日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ!!ほんとですか??いいんですか??🤤リクエストはバジさんとか春千夜とか灰谷兄弟とかもし絡みがあったらみたいなぁーって思ってます! (2021年10月27日 1時) (レス) id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。ありがとうございます、そのように言って頂けると本当に嬉しい限りです。何か話のリクエストございましたらお願い致します。必ずお受け致します。 (2021年10月25日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名F | 作成日時:2021年10月17日 10時