18話《It's yours》 ページ18
_No side_
ジャラララとわざと音を立てるイザナ。それをしていて喜んでいるようだ。
イザナ「真一郎にも万次郎にも、今迄ずっとAを取られてきた…。でもこれからはオレだけのモノ。」ギュッ
強く強くAを抱き締めるイザナ。
Aは何も反抗をせずボーっとしていた。
イザナ「空っぽのA、可愛いなぁ♡」
イザナは笑顔でAの頭を撫でる。
Aの真っ白な瞳は、真っ黒と言っても過言ではない程何も灯していなく、その中に灯りは無い。イザナはその目を見る度に子供のように笑顔で喜ぶ。
イザナ「『俺はイザナのモノです』って言ってみて?A」
イザナはAと目を合わせる。Aは口を開け、
A「…俺は…イザナの…モノ……です」
Aがそう言うと、イザナは驚いたような顔をして、パァァァァと顔を明るくさせた。
イザナ「うんうん、オレがAの中の
イザナはAを抱き締めて笑った。
イザナ「……A、少し待っててね。寝てていいよ」
イザナが頭をポンポンと撫でると、Aは気絶するかのように眠った。前のめりになって、イザナの方向に倒れる。
イザナ「可愛い♡」
イザナはAを布団に入れて、その部屋を出た。
__
?「イザナ、彼奴をどうするつもりだ?」
イザナ「うるせぇ。オレのAに口出しすんな
カクチョー」
鶴蝶「部屋でずっと『モノ』って言ってるの聞こえたぞ?A君が可哀想になってくる」
鶴蝶がそう言うと、イザナは青筋を立てて鶴蝶を蹴った。
イザナ「おいカクチョー、オレの下僕の癖に、オレのモノの名前出してんじゃねぇよ」
鶴蝶「わ、悪い」
鶴蝶は直ぐに謝った。するとイザナは「次はねぇからな」と言った。
鶴蝶とAは何度かの面識があり、仲もいい。それが、Aの本心だったかはさて置き、鶴蝶は本物の兄のように彼を慕っていた。
鶴蝶が何をやらかしても、長々した説教はなく、ただ一言、「人に迷惑はかけちゃダメだよ」と言うだけだった。
だからこそ、鶴蝶は今のAを心配していたのだ。
それから、イザナが居ない時だけ、鶴蝶がAのところに行って話していたのは、少し先の話_。
19話《Real intention to spill》→←17話《Woke up there》
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シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 反応が嬉しすぎます!ありがとうございます!リクエストあればまたお願いします! (2021年10月29日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございます🥺❤️めっちゃ嬉しいです!ニヤニヤしながら読みました!イザナにプレゼント🎁買っていたけど何買ったのかな😊 (2021年10月29日 6時) (レス) @page22 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 了解致しました!リクエスト本当にありがとうございます!必ずそうさせて頂きますので、少々お待ちください。 (2021年10月27日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ!!ほんとですか??いいんですか??🤤リクエストはバジさんとか春千夜とか灰谷兄弟とかもし絡みがあったらみたいなぁーって思ってます! (2021年10月27日 1時) (レス) id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。ありがとうございます、そのように言って頂けると本当に嬉しい限りです。何か話のリクエストございましたらお願い致します。必ずお受け致します。 (2021年10月25日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名F | 作成日時:2021年10月17日 10時