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A 「チュッ、チューって……」
龍友 「ん?」
A 「そっ、その…ネズミっ?」
龍友 「なわけあるか」
A 「……ですよね」
もしかしたらかわせるかも!?
と思ったお嬢さま。
まあそんなうまくいくわけもなく。
メンディー 「確かに、ミッキーってネズミだもんね」
隼 「うまいこと言うね!お嬢さん!」
A 「お嬢さまです」
隼 「ごめんなさい」
龍友 「うるさいお前ら!」
亜嵐と隼の茶々によってあえなく撃沈。
A 「……あっ!裕太くん!」
裕太 「はいぃ?」
何を思いついたのでしょう。
次の手を考えたらしいお嬢さまが、
佐野さんを押さえ込んでいる最中の裕太くんに、
ここぞとばかりに問いかけます。
A 「あのー…執事の法的な本!あったよね!?」
裕太 「ありましたね」
A 「その本に、執事はお嬢さまにキスしちゃダメって書いてませんでしたっ!?」
裕太 「書いてましたね」
A 「ほらぁ!」
龍友 「いや、それは口にですよ」
A 「へっ?」
裕太 「ほっぺに、とは書いてないっす」
A 「……ぇええええ!!?」
なぜそこでフォローするんだ!中務!
とでも言うかのようなAの雄叫び。
口にしちゃダメなら、ほっぺもだろ!?
って言いたいんでしょうね。
口とほっぺとじゃ大違いらしい執事界の法。
そんないい加減な物なくなってしまえ!!(無理です)
龍友 「てことで、はい」
A 「むぅ…」
完全に嫌だオーラが漂うお嬢さま。
そんなことなど関係なしに、
『もう諦めろ』と書かれた数原さんの顔が、
躊躇いなく近寄ってきます。
玲於 「やめろぉ……」
裕太 「諦めるんだ、玲於」
一方のこちらも諦めモード。
散々抵抗していた佐野さんも力尽き、
もう為すがままのミッキーとミニーを
彼の死んだ眼だけが見つめています。
そしてついに。
A 「……目、目瞑ってくださいっ」
龍友 「ん」
チュッ……
隼 「わーお」
涼太 「本当にやっちゃったよ」
とうとうAも諦め、
数原さんの無駄に綺麗なお肌にキス。
チュッ、と可愛らしいリップ音をたて、
彼から離れたミニーの顔は まるでリンゴみたい。
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菜の花(プロフ) - このお話に出会ってから5年も経っていました!読みたくなることが何度もあり、その度に最初から読んでます!とても面白くて大好きです♪キュンとしたり笑える所が多くて楽しませて貰ってます(笑)また更新されることを楽しみに待ってます´ω`*もの凄く続きが気になります!! (2021年11月7日 1時) (レス) id: 39b7d855c1 (このIDを非表示/違反報告)
りんな(プロフ) - このお話とても面白くて大好きです!!更新待ってます!! (2020年4月18日 1時) (レス) id: 10effccb1c (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 続きを待ってるので更新してほしいです (2020年3月17日 18時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 更新楽しみにしてます (2020年3月17日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - れお君のツンデレっぷりに1人ドキドキしてますっ!!片寄もかわいいですねぇー♪主人公、誰とおどろんだろう...?私の1番のお気に入りです! 更新、待ってます!! (2019年7月29日 23時) (レス) id: a624d1b453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょこら | 作成日時:2015年11月24日 0時