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龍友 「王様ゲームってなに?」
玲於 「俺聞いたことある。王様になった人が、誰かに命令するんでしょ?」
A 「……うん、間違ってはいないかな」
所詮執事。されど執事。
小さな頃から執事として養育されてきた彼らは、
普通の子供がするゲームですら知らないのです。
なんでDSとマリオカートは知ってるのでしょう。
まあ、そんなことは置いといて。
(ノリでいけるか……)
学園に通っていれば自然と染み込む、
直人先生の『 ノリとJK精神 』
亜嵐 「へえ、命令ねぇ…」
龍友 「じゃあ、王様がお嬢さまにキスするって命令するのはアリ?」
A 「ナシだわ、変態」
ノリだけじゃダメでした。
物分りだけは早い彼らに、
一通りゲームの内容を説明し、いざ本番。
「「「 王様だ〜れだ! 」」」
パッと取り出した割り箸。
それぞれがいっせいにそれを見つめます。
A 「あ、私が王様!」
亜嵐 「え〜、ずるい〜」
最初に王様になったのはお嬢さま本人。
自分の番号以外のものと命令を発動。
なにを命令するんだろう。
と純粋な瞳で彼女を見つめる執事たち。
そんな彼らが、
このゲームの恐ろしさを知るのは少し後のこと。
A 「じゃあ…、3番と5番が全力で雨乞い!」
雨乞い!!?
その言葉を聞いていっせいに慌てだした彼らが、
手の中にある小さな紙を見ています。
龍友 「俺じゃなかった…」
裕太 「雨乞いとか、お嬢さま鬼畜やん」
A 「王様だからね」
へへっ、と得意げに笑うお嬢さまの隣で。
なにやら2人ほど、
額に汗を滲ました執事が。
A 「…佐野さん?」
玲於 「え!?…あ、なに」
A 「佐野さんは何番?」
玲於 「……」
黙ってちゃダメですよー!と、
頑なに開こうとしない手を3人掛りでこじ開け……
A 「佐野さん当たり!」
メンディー 「隼も当たり!」
隼 「もーやだー」
玲於 「A、あとでぶっ飛ばす」
2人とも思い思いの言葉を発し、
重い足取りで前へ。
隼 「…で、雨乞いってなんすか?」
亜嵐 「それ俺も思った」
A 「んー……じゃあ、ダンソン?」
「「 ダンソン!? 」」
双子か!ってツッコみたくなるくらいの揃い具合。
執事といえどお笑い番組は見ているようで。
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菜の花(プロフ) - このお話に出会ってから5年も経っていました!読みたくなることが何度もあり、その度に最初から読んでます!とても面白くて大好きです♪キュンとしたり笑える所が多くて楽しませて貰ってます(笑)また更新されることを楽しみに待ってます´ω`*もの凄く続きが気になります!! (2021年11月7日 1時) (レス) id: 39b7d855c1 (このIDを非表示/違反報告)
りんな(プロフ) - このお話とても面白くて大好きです!!更新待ってます!! (2020年4月18日 1時) (レス) id: 10effccb1c (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 続きを待ってるので更新してほしいです (2020年3月17日 18時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 更新楽しみにしてます (2020年3月17日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - れお君のツンデレっぷりに1人ドキドキしてますっ!!片寄もかわいいですねぇー♪主人公、誰とおどろんだろう...?私の1番のお気に入りです! 更新、待ってます!! (2019年7月29日 23時) (レス) id: a624d1b453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょこら | 作成日時:2015年11月24日 0時